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【CWS】ホワイトソックス 2020年オフシーズンの動き

シカゴ・ホワイトソックス担当のスーパートミーです。今回の投稿から、2021年シーズンの展望について書いていきます。今回は、オフシーズンの戦力補強の動きについて、ご紹介いたします。

主な野手の退団・入団

主な退団選手
1.マッキャン(捕手)FA
2.エンカナーシオン(指名打者)FA
3.マザラ(外野手)FA
4.ダイソン(外野手)FA
主な入団選手
1.イートン(外野手)FA
2.ルクロイ(捕手)FA マイナー契約

外野手は、ライトを守っていたマザラと、控えのダイソンが退団し、アダム・イートンと契約をしました。イートンは、2016年にワシントン・ナショナルズにトレードされるまでシカゴ・ホワイトソックスに所属していましたので、5年ぶりの古巣復帰です。イートンは、昨年こそ打率 .226、出塁率 .285、OPS. 669と不調でしたが、通算成績は、打率 .280、出塁率 .360と、本来四球が多く出塁率の高い打者です。昨年のマザラは、打率.228、出塁率.295 OPS.589という成績でしたので、イートンは、十分にマザラの抜けた穴をカバーできます。ダイソンの抜けた外野の控えは、ルイス・ガルシア、アダム・エンゲルといった現有戦力でカバーできるので、全く問題ありません。

捕手とDHについては、控え捕手のマッキャンと、DHのエンカナーシオンが退団しました。それに対し新戦力としては、34歳のルクロイ捕手をマイナー契約で獲得しただけです。マッキャンは移籍先のメッツでは正捕手となるほどの実力がある選手なので、入退団の選手だけを見ると、戦力ダウンという印象です。今年の捕手は、正捕手グランダル、控え捕手コリンズと、現有戦力でカバーできるという判断で、経験の少ないコリンズや、ケガで離脱するリスクへのバックアップに、ルクロイをマイナー契約で獲得したと思われます。正捕手のグランダルは、キャンプ中に膝の故障があったため、開幕は、捕手コリンズ、DHグランダルという布陣が予想されます。DHは、2019年ドラフト1巡目で獲得した、アンドリュー・ボーンも、候補の1人です。ボーンは、まだメジャー経験がありませんが、長打力と選球眼を備えたDHにうってつけの選手です。

このように野手の補強については、DHと控え捕手に、経験の少ない選手が任されることが懸念点です。ただ、昨年のホワイトソックスは、得点数がア・リーグ15チーム中2位、OPSも2位と、チーム打撃成績は、ニューヨーク・ヤンキースに次ぐ好成績でした。若干戦力ダウンしても、今年もア・リーグで上位の成績を残すのは確実でしょう。

主な投手の退団・入団

主な退団選手
1.ダニング(先発)トレードでレンジャーズへ
2.G. ゴンザレス(先発)FA
3.コロメ(救援)FA
4.デトワイラー(救援)FA
5.シシェック(救援)FA
主な入団選手
1.リン(先発)トレードでレンジャーズから
2.ヘンドリックス(救援)FA

先発投手は、ジオ・ゴンザレスが退団し、デーン・ダニングが、ランス・リンとトレードで、テキサス・レンジャーズに移籍しました。昨年のゴンザレスとダニングの成績を合計すると、11試合先発で、3勝2敗です。昨年のリンは、13試合先発し、6勝3敗という成績でした。このように比較すると、先発ローテーションは、確実に戦力アップしたと言えるでしょう。

救援投手は、クローザーのコロメと、中継ぎのデトワイラー、シシェックが退団し、新戦力として、2020年最優秀救援投手賞を受賞したヘンドリックスと契約しました。クローザーは、間違いなく戦力アップしました。2人が退団した中継ぎ投手は、現有戦力で十分カバーできるだけの投手が揃っているので、全く心配していません。投手の戦力分析については、後日投稿する予定です。

監督の交代

リック・レンテリア監督が退任し、2021年から、名将トニー・ラルーサ監督を迎えます。ラルーサ監督は、最優秀監督賞を4度受賞、ワールドシリーズ優勝3回と、実績のある監督です。昨年のホワイトソックスは、得失点差が60点あり、中地区のツインズ、インディアンスを上回っていたにもかかわらず、勝ち星はツインズを1勝下回り、優勝できず、ワイルドカードでポストシーズンに進出しました。ラルーサ監督という優秀な監督の就任で、僅差のゲームで勝つ回数が増えると期待しています。したがって、ラルーサ監督の就任は、ホワイトソックスにとって大きな戦力アップです。76歳という年齢と、2011年にカージナルスを退団して以来10年ぶりの現場復帰というブランクが気になりますが、戦力の充実したチームを率いますので、自身4度目のワールドシリーズ優勝を目指して気合十分だと思います。

次回は、野手の戦力分析について投稿します。

オフの動きについては、こちらのブログもご参照ください。↓↓↓


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