見出し画像

【CWS】2024年 ホワイトソックス戦力分析

※ヘッダー画像は CWSツイッターの画像より。
※全ての商用的あるいは著作権侵害の意図を放棄して投稿します。


トレード要員と言われ続けていた先発投手のディラン・シースが、SDパドレスへトレードで放出され、ほぼ戦力が固まりましたので、今季の戦力分析を投稿します。


主な野手の退団・入団

主な退団選手
1.ティム・アンダーソン(内野手)FA ⇒MIAマーリンズ
2.ヤズマニ・グランダル(捕手)FA ⇒PITパイレーツ
3.エルビス・アンドラス(内野手)FA ⇒AZダイヤモンドバックス
4.トレイス・トンプソン(外野手)FA ⇒NYメッツ
5.ロミー・ゴンザレス(内野手)ウェーバー公示後⇒BOSレッドソックス

主な入団選手 
1.ドミニク・フレッチャー(外野手)トレードでARIから
2.ポール・デヨング(内野手)FA
3.ニッキー・ロペス(内野手)トレードでATLから
4.マーティン・マルドナード(捕手)FA
5.マックス・スタッシ(捕手)トレードでATLから
6.ケビン・ピラー(外野手)FA マイナー契約
7.ダニー・メンディック(内野手)FA マイナー契約
8.マイク・ムスタカス(内野手)FA マイナー契約

グランダル捕手、アンダーソン遊撃手、アンドラス二塁手と、守備の中心なる捕手と二遊間の主力が、今オフにFAで退団しました。

上記の退団選手の代わりとなる選手として、捕手はマルドナード、二塁手はニッキー・ロペス、遊撃手はデヨングを獲得しました。

スターティングラインナップ

スターティングラインナップの予想は以下の通りです。
1.【LF】アンドリュー・ベニンテンディ*
2.【3B】ヨアン・モンカダ#
3.【CF】ルイス・ロベルト Jr.
4.【DH】エロイ・ヒメネス
5.【1B】アンドリュー・ボーン
6.【RF】ドミニク・フレッチャー*
7.【SS】ポール・デヨング
8.【2B】ニッキー・ロペス*
9.【C】マーティン・マルドナード 
*:左打ち, #:両打ち 
2番のボーン、3番のロベルトJr、5番のヒメネスといった右打者は、本塁打30本前後、OPS.800前後を期待できますが、それ以外の打者がパワーに欠けるのは否定できません。左打者にパワーヒッターがいないことが弱点です。

控え野手

開幕ロースターは、野手が13人と仮定すると、控え野手は4人です。
・捕手:マックス・スタッシ
・一塁・外野手:ギャビン・シーツ*
・内野手:ダニー・メンディック(招待選手)
・外野手:ケビン・ピラー(招待選手)
++++++++++++++++++++++++++++++++
・外野手:オスカー・コラス*
・内野手:レニン・ソーサ
・内野手:マイク・ムスタカス*(招待選手)
*:左打ち, #:両打ち
スタメンの左打者にパワーヒッターが欠けているので、ギャビン・シーツにも、スタメン出場のチャンスは多いにありそうです。

総括(野手)

2023年は、ア・リーグ15チーム中、得点とOPSは14位、打率、長打率は12位と、ほとんどの指標がリーグ下位の位置する成績でした。2023年のラインナップと比べると、6番から9番打者までの4人が新戦力となります。つまり加わった新戦力は、下位打線を構成する選手ですので、前年から大きな戦力アップが期待できそうにはありません。FAで抜けたポジションに、人数を揃えたという感じです。そう考えると、前年と同レベルの成績で、2024年もリーグ下位の打撃成績になると予想しています。

主な投手の退団・入団

主な退団選手
1.リアム・ヘンドリックス(救援)FA ⇒BOSレッドソックス
2.アーロン・バマー(救援)トレード ⇒ATLブレーブス
3.マイク・クレビンジャー(先発)FA (未定)
4.グレゴリー・サントス(救援)トレード ⇒SEAマリナーズ
5.ホセ・ウレーニャ(先発)FA ⇒TEXレンジャーズ (マイナー契約)
6.ディラン・シース(先発)トレード ⇒SDパドレス
主な入団選手 
1.エリック・フェッド(先発)FA
2.マイケル・ソロカ(先発)トレードでATLから
3.クリス・フレクセン(先発)FA
4.ジョン・ブレッビア(救援)FA
5.ティム・ヒル(救援)FA
6.プリランダー・ベローア(救援)トレードでSEAから
7.シェーン・ドローハン(救援)ルール5ドラフト
8.ジェシー・チャベス(救援)FA マイナー契約
9.ドミニク・レオン(救援)FA マイナー契約
10.アレックス・スピース(救援)テキサスからウェーバー公示
11.ジャレット・シュスター(先発)トレードでATLから

先発ローテーションから、クレビンジャーがFAで退団しました。ST中の3月にシースもトレードでSDヘ放出しました。2023年トレードデッドライン前に、ジオリト、ランス・リンもトレードで放出しているので、5人中4人が入れ替わる形となります。その4人の穴を、FAのフェッドとフレクセン、そしてトレードでATLから獲得したソロカでカバーすることになります。

救援投手陣は、2022年までは絶対的なクローザーだったヘンドリックスがFAで退団し、左の救援投手バマーと、若手のサントスをトレードで放出しました。

その穴を、FAで獲得したブレッビア、ヒル、チャベスなどでカバーすることになります。

先発ローテーション

先発ローテーションの5人は、以下のように予想しています。
1.エリック・フェッド
2.マイケル・ソロカ
3.クリス・フレクセン
4.ギャレット・クロシェ*
5.ニック・ナストリーニ
*:左投げ
++++++++++++++++++++++++++++++++
・先発:ジャレット・シュスター 
ST中にシースがSDパドレスへトレードで放出し、コペックが先発からブルペンに回るなど、ローテーション投手がガラッと前年から変わります。メンバーを見ると、なんとも心許ないメンバーです。FAで獲得したフェッドは、2023年には韓国プロ野球で投手三冠王、MVPを活躍する大活躍でしたが、MLBでは二桁勝利も規定投球回数を投げたこともなく未知数です。ソロカは、アキレス腱のケガ前のような活躍が取り戻せるかがカギです。フレクセンは、昨年成績を落としたので、一昨年のような投球を取り戻せるかが問われています。このように、先発ローテーション投手は、見通しの立たない投手が揃っている状況です。ポジティブに考えると、期待以上の成績をあげる可能性のある選手が揃っています。希望の星は、左腕の快速投手クロシェです。TJ手術から2023年終盤に復帰しました。2024年は本格的に復活の年となることでしょう。

ブルペン投手

CL:スティーブン・ウィルソン
CL:デイビー・ガルシア
CL:ジョーダン・リージャー
CL:ジョン・ブレッビア
CL:マイケル・コペック
MID:ティム・ヒル*
MID:タナー・バンクス*
LR:トゥーキー・トゥーサン
*:左投げ
※CL:クローザー(抑え)、MID:中継ぎ、LR:ロングリリーフ
++++++++++++++++++++++++++++++++
・救援:アレックス・スピース 
・救援:ジェシー・チャベス(招待選手)
・救援:ドミニク・レオン(招待選手)
・救援:プリランダー・ベローア(故障)
・救援:ジミー・ランバート(故障)
・救援:シェーン・ドローハン*(故障)
救援投手陣は、人数は揃いましたが、スプリングトレーニング序盤から、ベローア、ランバート、ドローハンなどが故障し、盤石な救援陣という印象は全くありません。特にクローザーを誰が担うのかは、シーズン中に起用しながら検討することになるでしょう、

総括(投手)

2023年は、防御率・自責点・WHIPが、ア・リーグ15チーム中13位と、リーグ下位の成績でした。2024年は、先発も救援もガラリとメンバーが変ります。チームの投手成績は、新入団の選手がどれだけ期待に応えるか次第ですが、不確かであることは間違えないので、前年同様にリーグ下位の成績になると予想しています。

今季予想

野手・得点数

2023年は、ア・リーグ15チーム中、得点とOPSは14位、打率、長打率は12位と、ほとんどの指標がリーグ下位の位置する成績でした。2024年は、トップバッターをベニンテンディが務めますが、かつて首位打者だったアンダーソンと比べると、そこまでの出塁は期待できそうにありません。それに続く、モンカダ、ロバート、ヒメネス、ボーンの4人がフルシーズンで活躍しそうですが、今オフに新たに獲得した選手は、下位打線を担いますので、大きな戦力アップとは言えません。そう考えると、昨年同様の打撃成績・得点能力になると予想しています。
2023年総得点数641 ⇒ (予想)2024年総得点数650。

投手・失点数

2023年は、防御率・自責点・WHIPが、ア・リーグ15チーム中13位と、リーグ下位の成績で、総失点数は、OAKアスレチックスとKCロイヤルズに次ぐワースト3位という結果でした。今オフに獲得した先発投手は、前年のMLBでの成績が振るわなかったか、MLB以外で登板していた選手のため、今季の予測が立てづらいです。また、今オフに獲得した救援投手には、50イニング以上投げた投手はスティーブン・ウィルソン1人だけで、人数は揃ったものの、トップレベルの選手を獲得できませんでした。そうした状況からも、投手成績が前年を上回るとは考えにくいです。
2023年総失点数841 ⇒ (予想)2024年総失点数840。

総合評価

以上から、2024年の成績は、以下のように予想します。
得点:650 失点:840 得失点差 ▲190
62勝100敗 勝率.383 ア・リーグ中地区 5位

下のⅩの写真は、スプリングトレーニング前に、ホワイトソックスがXに投稿したものです。今季の活躍を期待する選手を載せるのが一般的ですが、エースと言えるディラン・シースが載っていません。載っているのは、打者ではベニンテンディ、ロバート、ヒメネス、ボーンの4人で、投手はコペック1人です。この時点で、シースはTDL前にトレード要員となり、プロスペクトを獲得して、来季以降に勝負をかけることを、チームは計画していると想像していました。

すると3月のスプリングトレーニング終盤に、ディラン・シースのSDパドレスへのトレードが発表されました。これで開幕前から今季は再建期という位置づけであることが明らかになりました。それでもファンとしては、大きな良い誤算を期待して、シーズンを見守りたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?