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ハーレクインズvセール・シャークス プレビュー

このカードは3月15日のプレミアシップラグビーカップ決勝戦、3月21日には本来の日程のプレミアシップ第14節と2試合連続で行われる予定でした。

ハーレクインズ

クインズ本拠地トゥイッケナム・ストゥープでセール・シャークスを迎え撃ちます。シーズン中断前と現在で大きく異なるのは、何と言ってもイングランド代表のタイトヘッド、カイル・シンクラーの退団です。ジョー・マーラーとクインズでも代表でも一列を組んできたカイルの退団は大きな戦力ダウンとなりそうです(カイル・シンクラーはブリストルに移籍)。

また、スキッパーを務めてきたクリス・ロブショーが2019/20シーズンをもって退団となります。本来は6月末までの契約だったクリスでしたが、退団時期を延長し、シーズンを全うするという選択をしています。(Danny, Mike Brown, Chris, Joe, Kyleといったスターが支えてきたQuinsも、寂しいですが終わりが来てしまいましたね  )。シーズン終了後、クリスは米サンディエゴ・リジョンに移籍します。

また、マイク・ブラウンが膝の手術を経て先発で復帰します。セール・シャークスを2月にシーズン途中で退団したクリス・アシュトンも14番で出場。クリスとマッチアップするセールシャークスの11番マーランド・ヤードは2018年にシーズン途中でクインズからセールに移籍をしています。途中で退団した古巣と戦う者同士のマッチアップです!

クリス・アシュトン(2020年:セール→クインズ)

マーランド・ヤード(2018年:クインズ→セール)

ダニー・ケアはメンバー入りせず、元アルゼンチン代表のマルティン・ランダホが9番に。次期イングランド代表のフライハーフと目されるマーカス・スミスが10番です。13番にはNZから帰国したジョー・マーチャントが入ります。

イングランド代表入りも見えていた22歳のゲイブリエル・イビトイェでしたが、TOP14のアジョンと2年契約をしています。豪快なランを見せていたイビトイェの退団はクインズにとって痛手になりそうです。

セール・シャークス

セール・シャークスはレスターと一悶着のあったマヌ・トゥイランギを獲得しています。契約期間は2020/21シーズンまでとなっています。中断前はエクセター・チーフスに次いで、2位につけていたシャークスにとってこれ以上ない戦力アップになりそうです(シャークスのディレクター、スティーブ・ダイヤモンドの狡猾ぶりが垣間見えました笑)。

怪我をしていたスプリングボクスのルード・デヤハー、ファフ・デクラークは、3月7日のロンドン・アイリッシュ戦で試合に復帰しています。この中断の期間を経て、二人は万全の状態で試合に臨むことができるのではないでしょうか。(デヤハーは昨年のワールカップ決勝で左肩を脱臼。デクラークは昨年末のバース戦で左膝を負傷)。復帰戦のロンドン・アイリッシュ戦ではウィング、マクギーガンへの華麗なキックパスを見せていましたね。今日の試合もデクラークのキックに注目しましょう!

イングランド代表のトム・カリーは7番で先発。双子の兄のベン・カリーはリザーブで登録されています。また、フランカーにはイングランド代表のマーク・ウィルソンもいます。ウィルソンは19/20シーズン終了までセールでプレーします(終了後は降格するサラセンズに代わって昇格するニューカッスル・ファルコンズに復帰。ウィルソンは18/19シーズンのニューカッスルの降格後に、セールにローン移籍中)。

6番にはキャプテンのジョノ・ロス。セール・シャークスのディレクターは南アフリカ人のスティーブ・ダイヤモンドです。もうサメなのか、スプリングボクックスなのかわからないくらいに、15人の先発メンバーのうち実に8人が南アフリカ出身選手が占めます(PR1クニー・ウーストハイゼン、HOアッカー・ファンデルメルバ、LO5ルード・デヤハー、FL6ジョノ・ロス、LO4/NO8/FHにジョンルク、ダニエル、ロバートのデュプレア3兄弟、SHファフ・デクラーク)。

12番でトゥイランギとミッドフィールドでコンビを組むのはエクセターから加入したサム・ヒル。今季より2年契約となっています(ズルいなぁ、スティーブ・ダイヤモンド)。間違いなくプレミアシップトップレベルのコンビですね。

15番は19/20シーズンより3年契約のサイモン・ハマーズリーが務めます。

2位のセール・シャークスは、首位のエクセター・チーフス、3位のブリストル・ベアーズと19/20シーズンのタイトル争うことになるでしょう。

8月14日に再開するプレミアシップは10月24日土曜日に決勝戦を迎えます。その後11月21日から20/21シーズンが始まります。

待ち望んだ欧州ラグビーの再開ですが、特に代表選手への負担が大きい過密スケジュールが大きな課題として依然残されたままであるというのが懸念材料だと言えますね。

文責・スーパーサブ


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