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『墓泥棒と失われた女神』@テアトル梅田

夢とうつつの皮膜の間を往還する喜びが、様々に施された手練手管によってより幻想的なものになる。

そうやって観客の知性と感情を手玉に取りながら、この映画が教えてくれるのは、人生の楽しみ方。絵画、音楽、パーティー、ダンス、祭り、そして墓泥棒稼業。イタリア人は人生を楽しむのが上手。
でもそれだけでは少し物足りない。今手に入るものを味わい尽くすように生きながら、失ってしまったもの、手に入らないものを求め続ける情熱がほしい。それは孤独や悲しみを引き寄せてしまうかもしれないが、さらに人生を豊かにしてくれるはず。

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