1917、まだ語ることがこんなにある
いやほんと何回見ても新しく気づくことがあって困る 困る… きょうまた見てきたので補足します(ネタバレ注意!)
・白いものがたびたび視界に現れるね バッと広げられる白い包帯、バケツからこぼれる白い灰、白いミルク、白い桜、白い土… 気になる
・あのチェロの音楽、明らかにスコのテーマだけど、流れてるの最初と最後だけじゃなかったんだ! トラックにもう一度乗り直して、ポケットの手紙を確認するとき、またあの音楽が流れてる たぶんあの瞬間だろうな、スコが決意をするの
(3/11追記: スコのテーマだと思ってたけど、インタビューで「ブレイクはスコの一部になる」て言ってることを考えると、あの曲は二人の曲なんだ だからトラックのあの場面で流れたということは、あの瞬間にスコはブレイクを吸収して、別の人になったんだね うわーーん)
・最初のほうだけ脚本を読んでから行ったので “Schofield opens his eyes - they are gentle, wise” を思い出してブワァッてなった
・飛行機にのったドイツ兵を助けにいくとき、スコはちゃんと銃をもって片手で助けてるのに、ブレイクは自分の銃を置き去りにして両手で必死に動いてるのを見てしまった₍ᐢ •̥ ̫ •̥ ᐢ₎
・ふたりが何度も目を見合わせて、うなずいて進むのを見て涙 これは夫婦(公式)
・ドイツ軍の塹壕の地下に入るとき、ブレイクはずかずか入っていくのに対して、スコはかなり渋ってるな 足を踏み入れる一瞬前、あたりを見渡して不安そうにしていた
・ほとんど感情を表に出さず、声を荒げないスコ、トラックを押すときにうおおおおおってものすごい大声を出してる あれはいろんな意味の大声
・あの歌を聴いているときのスコ、一度もまばたきをしない そのあと兵を押しのけながら走ってるときの目がキマッてる サイズが2倍
・オフィーリアのあと、喉を鳴らして泣いてる ほとんど嗚咽
・大御所俳優ズが出てくるとき、スコもブレイクも顔が映されないことが多いな この大俳優を見よ!と言わんばかりのカメラワーク
・スコがブレイクにパンをあげるところ、脚本だと「パンを半分にする→渡す」になってるけど(たぶん)、実際は「パンを半分にする→自分だけ食べる→それをまた半分にして渡す」をやってるな これはジョージの解釈するスコということですか? ありがとうございます
・エリンモアから説明を受けてるときのスコの表情、いちばん素晴らしいかもしれない 提示される情報に、かすかだけど反応してる “Any questions?” て聞かれて “No sir” と答えるブレイクに、え?て顔 このあたりは脚本にもかなり細かく描かれてておもしろい
・同じように、マッケンジーのとこから出てきて “well done”て言われてるあたりの反応もすごく素晴らしい 「そこにいなければ、ブレイク(兄)は…」って言われた瞬間、フッと視線を落とす もっかい見てぇーーー
・ブレイク(弟)が戦場に不慣れなことをわかっていて、密かにものすごいサポートをしてる 指示を明確に与えたり、後ろから見守ったり でもブレイクの好奇心や不注意によって、スコは何度も怪我をしてるんだよね……
・女の子はスコの英語をあんまり理解してないのに、スコは女の子の話すフランス語をかなり理解している 学校で勉強したんですか???
・サントラのSixteen thousand men、後半でホルンが響くとこがかっこいい ホルンは神の声、あるいは戦いの合図として使われることが多いよね
・メイキング見るたび、「こんなにカメラ近いの?」ってビックリする こんなに近いのによくあんな演技できるわね
・見れば見るほど、ジョージマカーイの演技が上手すぎるのがわかる…
絶望したとき、怒っているとき、悲しいとき、目を開く?瞬きをする?どれくらいの速さで?どこを見る、下?遠く?息を吸う?それとも吐く?それはどれくらいの長さ、音は立てる?手は?震える?
一つ一つ、細かなぜんぶの選択があまりにもリアルで、説得力がある 目立たないところの演技が流れるように自然 それをあくまで目立たずにやる この人怖い 怖いよ……
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