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『死の講義』(橋爪大三郎 著)

 Podcast、Spotifyなどに「COTEN RADIO」という番組があり、この中の「老いと死の歴史」の参考文献として紹介されたものです。

 一神教、インド、中国、仏教、日本などの宗教観を元に、それぞれの死生観がどうなのかが描かれています。死後は、「復活する」、「輪廻する」、「そのまま何もない」、「黄泉の国に行く」など様々ですが、著者は、結局これらを参考に、「自分で決めなさい」と結論づけています。これを読んでも、自分としては、田坂広志氏の「死は存在しない」の考えに同意なのですが、決めることで「新しい自分になる」という著者の見解には少なからず賛同しました。

仏教では「世俗の葬儀などに関係してはいけない」となっているにも拘らず、日本の風習と混じって、「葬式は仏教しか」やらないようになったなど、色々な宗教の考え方や歴史が簡潔に書かれ、大まかに捉えたい方にお薦めです。

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