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小言のこごと

あなたは、あなた方は頑張った。
絶対に頑張った。

この世には「白河夜船」という言葉がある。

「白河夜船」とは、諺(ことわざ)。何も気がつかないほどぐっすり眠ること。熟睡していて何も気づかないこと。
 京都の白河(一説に、船の通れない谷川の名ともいう)のことを聞かれた人が、地名とは知らずに川の名と勘違いして、夜船で通ったから知らないと答えたため、京都見物に出かけたという嘘(うそ)がばれてしまった、という話に基づく。

25時間。本当はそれ以上の膨大な時間を心を込めて戦い終えたあなたはこの言葉の如く眠れてるだろうかと、そんな事を遠くで働きながら考えて居たけれど(そもそも小さな物音でも起きちゃうタイプの人だったよなと思いつつ)、どうやらあからさまな寝不足で深夜に何度も目が覚めて、そんでもって8度寝くらいでようやく起床したらしい。

約2ヶ月間、昨年の悔しさを抱いた時間を含めればそれ以上。
漸く大仕事を終えて「何かがすっぽりと抜け落ちた様な感覚」の君の心に、澄んだ優しい風が吹き込むと良いと思ってる。



2022年8月9日、「CL 2nd Anniversary CL25 〜Dream For All〜」。18時から始まった25時間にも及ぶ長時間の生放送番組、本当にお疲れ様でした。

忘れもしない2022年6月19日、GENERATIONSのツアーこと「WONDER SQUARE」三重公演最終日の終演後。
神様の国での凱旋公演を駆け抜けた隼くんの涙を見守ったその後、会場を出た頃に発表された、隼くんの二度目の総合司会就任。



あまりに三重公演が大切過ぎて泣きながら「帰りたくない」って駄々こねてた最中だったけれど、嬉しくて、本当に嬉しくて。駅まで向かうバスの待機列に並びながら、友達や周囲の人に勝手に自慢して遊んだ事をよく覚えてる。

嬉しかった、心から。
隼くんが総合司会を託されたその事実と、そこから確信めいて感じる「試用」ではなく「信頼」が。

これは総合司会就任発表から10分後くらいに撮った空。
雨の予報すら覆す、三重の夕陽はやさしかった。


ただ、こんなにも私が大喜びしていたそのずっと前から、あなたは既に大きなものと戦って居たのね。



覚えているだろうか、隼くん。
君の大好きな占い師さんことゲッターズ飯田さんが丁度4年前の夏に言った、「脚本、作家などの裏方の仕事をすると良い」という言葉を。

あの当時、正直私は「パフォーマーとして、MCとして、ラジオパーソナリティとして表舞台で頑張る隼くん」と「裏方の仕事」が上手く結び付いていなくて、あまりぴんと来ていませんでした。
なんなら姿が見えないお仕事は本心をいうと寂しいかも、と思ったくらい。

だけど、今ようやく分かった気がする。

表に立ち、座長を務め、そして裏方のひとりとして演出をも担う。「見えるところ」と「見えないところ」を掌握し、あらゆる人を繋げる。

表と裏。なにひとつ手放さず、より良いものを創り上げていく事が隼くんが選ぶ未来の在り方だったんだね。

「誰かと同じ志を持って、何かひとつを生む・目指す事はとても難しい」と、私は思ってる。

例えば学生時代の部活動。
どれだけひとつの大会に向けて頑張っていようと、同じ部活内でもひとりひとりが考える「より良いものを」の違いを埋める事って凄く難しくて。(「死ぬ気で最高点を常に叩き出す」と「程々の取り組みで合格点をキープする」、の差みたいなね)
それが当たり前なんだと思う。人の数だけ考え方や最善策があるんだから。
私も学生時代に何度も揉めたし、もっとこうすれば良かっただろうか、と未だにふと思い出して後悔する事が多々ある。

だからこそ。

「今年の特番は何としても成功させたかったし誰かのせいにしたくなかった!」

そう強く真っ直ぐな志を持って、沢山のスタッフさんや出演者の方と手を取り向き合った隼くん。
あなたの弛まぬ努力の在り方と葛藤しながらも止めなかったその歩みを心から尊敬しています。

企画会議に定例会議。
ひと握りの見知ったスタッフさん、初めて出会うスタッフさんと共に全ての場を共有する。「総合司会且つ総合演出」という、番組作りにおいてもかなり稀有な立場として。


前例が無い事をするって、きっと怖い。
自分の意見をはっきりと相手に伝えるのも、きっと凄く勇気が要ったと思う。
あなたにも、相手にも心があるからこそ。



特にスタッフさんが仕事として提示した企画達に声を上げるって、簡単では無かったろうな、と思う。

やる気の有無云々ではなく、純粋に志の色が隼くんと同じ色では無いスタッフさんも、経験故に隼くんとは最善の見出し方が違うスタッフさんも、きっと沢山居たはず。(それが至って普通だと思うんだよな)
隼くんはどんな表情で意見を伝えたろう。スタッフさんはどんな表情で受け取ったかな。どんな切り出し方で話し合った?どんな空気で皆押し黙っただろうか。
誰も口を開かなくなった時、隼くんはどんな事を考えたかな。

いち視聴者の私には到底分からないけれど。
それでも諦めずに戦い抜いた君が、あなた方が創り上げた25時間はただただ素晴らしかった。本当に楽しかったんです。有難う。
18時に始まった配信を観て直ぐに思った、「あぁ、去年とは全然違うんだね」と。おなかの奥の方から温かい気持ちが迫り上がってきて、気付けば涙になってこぼれ落ちたほど。

昨年とは違う有観客。今年初めて登場した出演者。昨年には無かった企画達。実現する為にどれだけの人が尽力したろう。
そりゃ明確には分からないんだけど、それでも数多のスタッフさん達は隼くんの実直さを、志を、努力を知ってるし、それを受け入れて信じたからこそここまで一緒に奔走したんだろうなと思う。

実は今ちょっと聞いてみたい事があって、それはスタッフさん達の今回の「CL25」の感想。
どんな事が大変でしたか、1番苦労した事は?スタッフさん達の目と心に隼くんはどう映りましたか。番組の放送を終えた、今のお気持ちは如何でしょうか。
隼くんが裏方にもフォーカスを当ててくれたからこそ、そこに居る沢山のひとりひとりの想いを知りたくなった。この2ヶ月、番組制作に、抱えた仕事に全力を尽くした大人達の想いを。


裏方のスタッフさん達は勿論、総合司会の5人の魅力もとっても素敵だった。

隼くんのMCが夏の太陽なら、ののりきちゃんと坂東ちゃんはやさしい潮風だった。
ぽんやりと柔らかな空気感を作るふたり。だけど生放送中に少し時間にたゆみが出来た時に「私達も(視聴者からの)コメント読みたいです」と自ら意見して、カメラの向こう側と時間の共有を図り場を繋いだり、そんな可愛らしさの中の聡明さが凄く好きだった。

颯太くんは可愛らしさに加えて起爆性がある。
元々賢い方という印象はあったけれど、隼くんが明かしてくれた「自ら総合司会を立候補した」という事実に凄く合点がいったというか。可愛らしさの中でさらりと挟む言葉が人としてとても面白い、その根底には秘めた並々ならぬ熱量があったのね。格好良いな。

陣さんのMCは「許すMCだな」と見ていて思う。
それは陣さん自身の事も、そして凡ゆる他者の事も。隼くんのいう「全く別ジャンルのMC」という言葉の意味がよく分かる気がする。時間の流れも隼くんとはちょっと違うよね、そこがきっととっても素敵な魅力なんだろうな。
(陣さんのファンの方にも、陣さんのMCの素敵なところを尋ねてみたいな。)


そして。

総合司会且つ総合演出、今回の座長。
独りで数多の事を抱え過ぎてしまわないか勝手にいつも心配してるよ、これからも心配くらいさせてね。
頑張る上手なスーパーMCこと小森隼さん。


この約2ヶ月隼くんの番組制作への奔走や熱量はなんとなくSNSだったり媒体を通して感じていたけれど、正直に言うとその度に実は「隼くんがここまで頑張らなきゃいけないのかな、抱え過ぎてやいないかな」とひとり静かに考えたりしていました。


ここで絶対に誤解しないで欲しいのは、隼くんが周囲に強いられてる、嫌々やらされているなんて事は一切思っていないということ。そしてあなたの仕事を全く蔑ろに思っていないこと。


ただ、あなたを好きで居る以上、本当に一部しか知らないけれど「日々とても忙しくお仕事をしているな」という事実は感じていて。
平日の夜は22時からラジオの生放送、月曜日はお茶の間に向けてお昼からカメラの前に。アーティストとして踊るのみならず、色んなロケやスタジオ収録に足を伸ばして、気が付けば1週間君の姿を媒体を介して見ない日は無くなりました。いつだって、どこかで必ず隼くんの姿が目に、耳に入る。

4年前じゃ考えられない状況だと思う。本当に、本当によく頑張ったんだね。
とても凄い事なんだけど、それと同時に私は「君がどこかで限界を迎えてしまうのでは」と怖かった。とはいえ、今も常にその感情は持っているけれど。

隼くんの心のコップの水は、今どれ程の量を保っていますか。
もし表面張力でぎりぎり形を保っているとしたならば、これ以上責任や負うものが増えた時に決壊してしまうではないかと思ったのです。いや、一度思い切り水を零して心にゆとりを持つのも凄く素敵なんだけど、きっと隼くん自身はそれを恐れるのではと考えたり。


無理したい時は思いっきり無理するべきなんだと思う。後悔しない為に。だけどやっぱり無理はして欲しくない。
あなたは私とは違う世界で懸命に生きてるけれど、あなたは私と同じ人間です。「限界」というものは、必ずあると思ってる。


着々と放送日が近付く中でも歌番組、リリースイベント、「地方にも沢山居るファンに会える様に」と始まった日本横断企画。
ぎゅうぎゅうに詰まったスケジュールを懸命に、時に気管支炎を発症しながらこなすあなたを見て、矛盾したあれこれを考えつつ迎えた2022年8月9日。

長い2日間のスタートラインを走り出した君の姿は、それはもう、とっても眩しかった。

総合司会が数人居ると必然的に誰かが「MCを回して統率するMC」になると思うんだけど、その立場を担う隼くんの逞しさったら!
緊張しながら一生懸命相方の先輩MCさんについて行ってた過去の隼くんに、オープニングフェスで悠々と話すあなたの姿を見せてあげたくなった。左手に台本を抱えて、右手にマイクを握る姿。もう見慣れたけれど、この姿が板につくまでどれだけの場数を踏んできただろう。今迄隼くんが戦ってきた、色んな場面を思い出したよ。
小学生の頃にEXILEに憧れた君が、27歳になった頃あのBABY NAILにステージ上で楽しく司会進行をバトンタッチするなんて誰が想像しただろうね。

きっとエゴサーチ上手な隼くんなら知ってるんじゃなかろうか。今回の25時間を通して、出演者の方は勿論、とにかく沢山の視聴者が隼くんを賞賛する旨を発信していた事を。
隼くんの事が好きな人、GENERATIONSが好きな人、先輩グループや後輩グループ、俳優さん達が好きな方も。あらゆる人があなたのMCとしての技量、場の保たせ方、誰かが悪者になりそうになった時のフォローの仕方、楽しいの在り方に対して言葉でありったけの拍手を贈っていたよね。

周りをよく見てる事、配慮、フォローの仕方って、きっと元々隼くんが持ち得た優しさ由来のものなんだと私は思う。
ずっと前から、ちゃんと君の素敵は光ってたよ。(4年前にBiSHさんと初めてラジオで共演した時に君が掛けた言葉、私は一生忘れないぜ)

だけど今回の25時間でそれが顕著に評価されたのは、隼くんが番組制作まで携わったが故にあらゆる状況や場面を掌握出来ていたこと、今に至るまでMCを始めとしてもう数え切れない程場数を踏んできた事、その中で沢山悩んで、偶に自分の事を嫌いになりながらも懸命に前に進んできたこと。
そういう全てが、今回君の元々持ち得た素敵と混ざり合って、より人の目にうつくしく、誠実に映ったんじゃないかな。


苦労とか悲しさとか、そういう君の息を浅くするものは、正直なるだけ無いまま生きて欲しい。気付いたら笑ってた様な、そんな瞬間ばかりが良い。
だけど、それでもあなたが今迄心を注いで戦ってきた事、経てきた事、何ひとつ無駄じゃなかったんだろうなと、今あらためて思うよ。
勿論、私は何にも知らない様なものだけれど。



約30時間近く眠らず終い、それでもこの2日間いつも通り「こもり校長」として半蔵門に走る事も絶対に隼くんはやめなかったよね。
他の誰も真似出来ない日々を過ごしているあなたよ、本当に、本当に乗り越えてくれて有難う。

多分この世で最も隼くんを救える人は、隼くん自身なんだと思う。

だからこそ昨年の悔しさを抱えて走り抜け、周りの沢山の人とひとつのものを作り上げ切った今、自信を持って「頑張った」と、そう自身を讃えてくれた事が嬉しかった。
頑張りすぎる君の事がいつも心配だよ。だけど、君が選んだ道は何ひとつ間違いじゃなかったんだよな。絶対に間違いじゃなかった。



この夏、総合司会と総合演出、「見えるところ」と「見えないところ」を掌握する、誰も経た事の無い挑戦を選んだ隼くんへ。
「杞憂だった」とは、正直私は全く思ってない。グランドフィナーレやブログで明かしてくれた「辛かった」が、まさしくそうだと思ってる。繕わずに、素直に話してくれて有難う。本当に嬉しかった。(よかったらこの先もちゃんと打ち明けて欲しいと思ってるよ。寄り添わせてね)

決して簡単ではない日々を沢山の人と力を合わせて生き抜いた、誰よりもがむしゃらで眩しい・眩しかったあなたに私の知る大切な賛美の歌の一節を贈らせてほしい。


「戦っているあなたはうつくしい」と。


打ち合わせから2ヶ月、番組が始まり今日に終わるまでの長い長い2日間。昨年の悔しさを抱いた時間を含めればそれ以上。

あなたは、あなた方は頑張った。
絶対に頑張った。

25時間、本当はそれ以上の膨大な時間を心を込めて戦い終えたあなたは「白河夜船」の如く眠れてるだろうかと、そんな事を遠くで働きながら考えて居たけれど、どうやらあからさまな寝不足で深夜に何度も目が覚めて、そんでもって8度寝くらいでようやく起床したらしい。

漸く大仕事を終えて「何かがすっぽりと抜け落ちた様な感覚」の君の心に、澄んだ優しい風が吹き込めばいいと思ってる。

青春が来て
朱夏を迎えて
白秋に向かい
玄冬を迎える


辛くうつくしい四季を生きる、そんな君の愛しい猫背を、嬉しい日も、自信を失くした日も、どんな日だって支える追い風になる様に。

君の未来が見えた気がした長い2日間は過去へ。
平然と来る毎日の先できっと夢は叶うはず。時には立ち止まったって大丈夫、大丈夫だよ。
いつか必ず愛すべき轍の一部になるからね。信じて居てね


本当に有難う。
いつもあなたの幸せを願っています。

おまけ。
実は隼くんが戦っている2日間、
私も描いて伝える事を諦めずに居ました。
一緒に戦わせてくれて有難うね。

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