ではまた10日後に

画像1 独りで飛行機に乗る時、緊張しなくなったのは果たしていつからだったろう。元々幼い頃から年に何度も飛行機に乗っていたから、鉄の塊が地上を離れる瞬間の身体もざわめきも、機体が雲を駆けゆく時の絶叫マシンさながらの揺れも、そして耳抜きも慣れたもんだった。それでも「独りで」を何度も重ねるとは微塵も思っていなかったから不思議。5年前の初めての独りぼっちの飛行機から今に至るまで。もう空の旅への緊張はないのに、離陸する瞬間に歌を耳元で流す決まりと会いに行く理由はなんにも変わらない。いつも有難う、10日後また君に会いに行く。

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