のどかと寂しさ

画像1 「いちめんのなのはな」ひらがなだけの、殆どこの9文字で構成されたこの詩を学生時代菜の花畑に足を運ぶ度に思い出した。「国語の授業でさあ、やったよね」「やったわ、いちめんのなのはな、いちめんのなのはな」山の空気の清さの中で、そんな他愛無い会話を必ず交わしながら。地元では誰もが知るこの菜の花畑、春になれば誰しもが足を運ぶから、忽ち遠くに居る友人達の発信でSNSが黄色い海になる。私の手のひらの中で生まれるいちめんのなのはな、いちめんのなのはな、いちめんのなのはな、もうずいぶんあってないね、いちめんのなのはな。

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