京都サンガF.C.シーズンレビュー(選手:GK、DF編)
皆さんこんにちは、Ryu-Yです。
2023シーズンを選手短評の面から振り返りたいと思います。
(数字はリーグ戦の数字)
GK
#1 若原 智哉
先発:14試合 1260分
開幕からゴールマウスを守っていた中、5月に負けが込むと太田にポジションを奪われる形に。その後6月のルヴァンカップで右脚靱帯損傷の大怪我を負い、そのまま長期離脱となった。今季は大怪我を負ったとはいえ、J1の舞台で存在感をアピールするまでに至っておらず、言ってしまえば並みのGKになっているのが現状。チームを勝たせる、鼓舞する選手となるべく更なるレベルアップに期待したい。
#21 ヴァルネル ハーン
先発:0試合 0分
上福元の抜けた穴を埋めるべく即戦力として獲得したものの、ルヴァンカップ2試合の先発に留まり、先発した試合でも3失点、5失点と全く見せ場を作れず。当然リーグ戦での出番は無し。おそらく相応の移籍金や年俸を払っていると思われるのだが、これほど期待外れとは。。。ウッドと違って年齢を重ねているので他クラブに期限付き移籍は厳しく、何とか国外に売ることが出来れば良いのだがオフにひと悶着ありそう。
#26 太田 岳志
先発:12試合 1080分
4月のルヴァンセレッソ戦で先発すると、見事に無失点での勝利を掴み、その後は4年ぶりのリーグ戦出場&J1デビューも果たしこれまでの努力が報われる1年となった。彼は幸運を呼び寄せる何かを持っているような気がしている。勿論本人の努力あってこそなのは理解しているが、不思議とPKを止めたり相手のシュートが正面に来たりと”もっている”プレーヤーなのでは無いかと感じるシーンが多々あった。個人能力だけ見るとJ1級とは言いづらいのかもしれないが、「ラッキーボーイ」はチームにとって実は必要だったりするものである。契約更新を既に発表し、来季もGKチームの底上げに期待したい。
#94 ク ソンユン
先発:8試合 720分
7月に加入すると、秋以降のゴールマウスは彼が守ることが多くなった。やはりプレーを見ていると能力はサンガのGK陣の中で抜けているなと思わせるものを見せてくれた。特にシュートストップの反応や飛び出しはJ1で主力としてプレーしていたからこそのものであった。来季も主力として買取り希望したい。
DF
#3 麻田 将吾
先発:33試合、途中出場:1試合 2968分
全選手中唯一の全試合出場を達成。守備の要だったかと言われると正直疑問符が付く出来だったとは思うが、他の左利きDF陣が思ったより信頼の置けないプレーぶりだったこともあってか相対的にプレーイングタイムは伸びていった。CBならまだしもSBではスピードあるプレーヤーにはちぎられ、攻撃面ではオーバーラップしても敵陣で何も生み出さないので流石に無理があるなと思った。来季は編成を正してもらってCBでのプレーに専念してほしい。
#4 井上 黎生人
先発:25試合、途中出場:3試合 2291分
サンガにとっては貴重な右利きCBとして今季も主力としてプレー。大きなカバーエリアやサイドバックの裏のスペースのケアなど大きな負荷が掛かっていたこともあってか9月に負傷したのはチームにとってかなりの痛手だった。スピードがあるタイプではないが予測能力などでカバーしつつ安定感のあるプレーは経験の浅いDF陣の中でも落ち着きをもたらすものだった。浦和への移籍報道が出る中で去就が注目される。信頼の置けるCBを獲得するのはどのチームも苦労しているので、移籍されるとチームにとってかなりの損失になる。
#5 アピアタウィア 久
先発:11試合、途中出場:7試合 1099分
鋭い縦パスやスピードを生かしたカバーリングなど随所に良いプレーは見せつつも、試合の中で集中してプレー出来ている時間とそうでない時間が極端に表れ、結果的にレッドカード2枚もらうなどCBとしては致命的なほど安定感に欠けるプレーぶりだった。中指レッドの後も先発起用していたし監督からは見限られてはいないのだろうが、彼のプレーを90分通して安心して見守ることは出来ないのが素直な気持ちである。大卒で良い年齢だし、そろそろ守備の柱として成長していってほしいところである。
#6 三竿 雄斗
先発:7試合、途中出場:4試合 657分
開幕は怪我で出遅れたものの、夏以降何度か先発でチャンスを得た中大きなインパクトを残せず終盤戦にかけてまたベンチ外となっていった。左足の精度は良いものを持っているが、何せチームのスタイルにフィットしなかったのが正直なところ。曺監督の求める上下動や対人の部分で物足りない面が多くあり、手薄な左SB事情の中でも定位置確保とはならなかった。キジェチルドレンなのですぐチームにフィットするかと思ったのだが。サイドの選手は他に補強の噂が沢山出ているので去就は微妙。
#20 福田 心之助
先発:19試合、途中出場:2試合 1646分
夏に白井がFC東京へ移籍したことに伴い、後半戦は主力として多くの出場機会を得た。先発し始めた当初は1対1の弱さや相手に裏を取られることが幾度となくあり完全にチームの弱点になっていたが、徐々にJ1の強度に慣れてくると特に攻撃面での敵陣深い位置でのオーバーラップや内側にポジションを取ってのミドルシュートで相手の脅威となった。特に右SBながら3ゴール決めているのは評価に値するし、足の振れるサイドバックは貴重な存在である。まだまだ守備対応で改善すべき点は多くあるものの、来年はJ1でも屈指の攻撃的なサイドバックと言われるよう進化してほしい。
#24 イヨハ 理 ヘンリー
先発:6試合、途中出場:12試合 849分
J1での初めてのプレーは対応に苦労した印象で、守備面では強さのあるJ1のアタッカーに手を焼き、攻撃面でも効果的なパスやスイッチとなる縦パスはなかなか見られず、逆にピンチを招くミスを何度かしてしまっていた印象である。ゲームの強度、プレースピード共にまだまだ対応しきれない面があり、戦力となったまでの評価はしづらい。広島からのレンタル移籍であり、来季はどうなるのだろうか。ユースや補強の噂に左サイド本職の選手が多くいることから、残る可能性は低いとみている。
#29 植田 悠太
先発:0試合 0分
試合出場はルヴァンカップ3試合先発のみでリーグ戦は無し。タッチライン際での持ち上がりや深くえぐった後の左足クロスはなかなか良いものを持っているので、試合経験を積ませてあげたい。来季はルヴァンの方式が変わり一発勝負になるので、J2に武者修行に行くのが良いとは思う。来季はユースの後輩で同ポジションの飯田が加入するし、残留するとすればチーム内の序列争いも厳しいものになる。
次はMF編です。ではまた。
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