ある社員の日常
僕はいわゆる新卒2年目の会社員である。
何もわからないまま入社し、日々色々なことに直面した。そのなかで上司について思うところが多々あった。
おそらく、いわゆる管理者について書かれている書籍はたくさんあると思う。そういった書籍に書かれている「管理者とは」といった内容をそのままトレースする気もないので、1年間働いてみて感じたことを書いていきたいと思う。
僕の直属の上司はいつも電話をしている。
感覚としては、僕が働いている部署の電話が鳴ったら、その6割が上司案件の電話ではないだろうか。
入社して間もない頃、僕は電話をしていると仕事をしている気分になったものだ。しかし、仕事量が増えてきて、多忙になったときにふと感じたことがあった。
あるとき、僕への電話が2件同時に鳴った。
「こりゃ駄目だ」と思った。
こんなことをしていては仕事なんて捗るわけがないと。いみじくもある社員が他の職員に対して言ったことが聞こえてきた。
「電話するから電話がかかってくるんだ。第一、電話じゃやり取りの記録が残らない」
目から鱗が落ちるといった怪現象に見舞われることはなかったものの、なるほどと得心するものはあった。
今日も私の上司は電話をしていることだろう。そして、一日中バタバタと慌ただしくするのだろう。
何か問題があるのだろうか?
電話対応に追われるのはその人個人の問題ではないのか?
いや、そうではない。
少し乱暴な表現を使えば、迷惑である。
僕が働いてみて感じたのはおおよそ以下の2点である。
①他の社員の手が止まる
当然、他の社員もその電話に出るので、その都度仕事の手が止まる。
②管理者特有の仕事に支障をきたす
管理者は部下の仕事ぶりを管理してチェックするというのが一番の業務だと思う。電話対応ばかりに追われていては、それが正常に機能しなくなる。
僕の仕事内容を詳しく書くことはしないが、つい最近こんなことがあった。
僕はその数ヶ月間一年目で一番大きな仕事の真っ最中だった。大量の書類を作成し、上司に指摘された部分を訂正し、ほっとしていたところ、上司に「重大な誤りを見つけてしまった」と言われ、訂正を余儀なくされた。
もちろん気づかない僕が悪いのは言うまでもないがが、「もっと早く気づいてくれよ」とも感じた。
チェック機能が正常に働いていない好例だと思う。
もちろん僕にはまだまだ未熟なところが山ほどあるし、改善しないといけないところもたくさんある。
でも、結論としてはこうだ。
ああはなるまいなということ。
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