桜の季節になるといつも思い出す

しこりは良性と悪性がある

自身の胸を触って、しこりがあったとしても、一気に悲観的になる必要はないと思います。
しこりには良性と悪性があり、良性のしこりを無理に手術で取る必要があるかと言うとそうではなく、経過観察を続けることの方が大切です!
わたしは毎年一年に一度、実家の近くにある病院で、マンモグラフィーと超音波、触診の定期検診を受けていました。もともとしこりがあり(自分で触ってわかるような大きさのしこりではありませんでしたが)「良性だから問題ない」と、経過観察の期間が数年ありました。

マンモグラフィー検査は痛い?!

超音波検査よりも乳がんの発見に役立っているのがマンモグラフィーです。ホルモンのバランス上、生理が終わった頃から7~10日くらい経過した頃の検査が良いと言われています。それは30代はまだ乳腺も発達しているため、乳腺がかなり写り込むからなのですね。
働いていたり、子育てしていたり生理のタイミングと日常生活の合間に、なかなか病院にいくタイミングが合わないこともあるかもしれませんが、忘れずにいきましょう!
胸が豊かな人の方がマンモグラフィーは痛くない、と聞いたことがありますが、胸が豊かでないわたしには一生それを知ることができず。小さな胸の経験者からお伝えできることがあるとすれば、こんなに胸が伸びるのか?と思うくらい引っ張り、且つ板のようなもので挟みますので、もちろん痛いです。それを縦と横、右胸と左胸をやるので4回我慢する必要があります。でも痛みはしばらくすると治まるので安心してください!

桜の季節はセンチメンタルな季節

あのとき、定期検診を受けていなかったら…と想像したくありません。
あれは忘れもしない転職して1年程経った2021年3月、仕事に忙殺されながらも定期検診だけは毎年忘れずに受けていました。
先生はその変化を見逃さないでくれた。前年やその前の年と違う、その何かに。
すぐに細胞を取ることになりました(細胞診)。結果は一週間後と言われたものの、すぐに病院から電話があって、細胞がしっかりと取れていなかったから、もう一度来るように言われたのです。
ここからますます嫌な予感が。。
(いま思うと、がん細胞は固いので、細胞がしっかり取れなかったというのも理解できます)
前回よりも少し大きな針を刺すから、少し麻酔をして、パチン!パチン!と音を立てて組織診を行いました。このとき初めて、怖くて泣きました。
看護師さんも優しく支えてくれていましたし、先生もこの日は安静にするように、何かあったらすぐ電話するように電話番号もくれたのを覚えています。
一週間後の結果を待たずして、病院から電話。すぐに来てほしいという内容でした。胸騒ぎがして、母と病院に行って、告げられたのは、乳がんでした。

意外にもその瞬間は冷静に受け止めている自分がいました。いや、受け止めていたとかではないかもしれない、何が何だかわからない思考停止の状態の方が正しい表現かもしれない。
むしろ、隣で聞いていた母が先生にたくさんの質問をしていて(何を質問していたかは覚えていない)その母の気持ちを想像すると胸が締め付けられるくらいでした。
しかしすぐに大学病院に紹介状を書くからと言われ、たくさんの選択肢から選ばないといけなかったわけですが、風邪もめったにひかないわたしは病院とは無縁でしたので、大学病院の選択ができるわけがなく、
先生の「治療は長くなるから、通いやすいところが良い」というアドバイスのもと、実家から比較的行きやすい大学病院にしました。
紹介状を待っている間、待合室で母は「大丈夫、早期発見だから大丈夫、しっかり治そう」と言ってくれました(早期発見だったかはその時点ではわかっていません)。わたしを安心させるために言っていたのと、母自身、動揺は見せませんでしたが自分に言い聞かせていたのかもしれません。

どのような治療がはじまるのか

わたしは乳がんの告知を受けた後、すぐに連絡を取った人がいます。
癌専門医でもある呼吸器内科医の友人♂と、産婦人科医の友人♀でした。持つべきものは友達だと切に感じた瞬間でした!
呼吸器内科医は、わたしが選択した大学病院について症例などを調べてくれて良い選択をしたと安心させてくれました。何人ものがん患者と接してきた経験から、わたしの気持ちもわかったのでしょうか、すぐに電話をくれました。
そして翌日には大学病院にいき、そこからまた検査検査が直ぐに次々と入れられていきました。乳がんのタイプや今後の治療の説明、生殖外来の受診、CT検査やMRI造影検査を経て、治療方針が決まっていきました。それは次回に投稿したいと思います。

最後に会社に出社したのは、忘れもしない4月7日。わたしは最後になることはわかっている、しかしみんなはそれを知らない。遺言のように、伝えられることを精一杯伝えました。


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