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第71回全日本吹奏楽コンクール 〈高等学校前半の部〉感想

さて、今回は〈高等学校前半の部〉の感想です!

ちなみに、
〈中学校前半の部〉は2階席の審査員席すぐ後ろ左側から、
〈中学校後半の部〉は2階席の真ん中後ろから2列目から、
〈高等学校前半の部〉は3階席1番前のやや右側から
それぞれ鑑賞しておりました!

場所によって、聞こえ方が違うようにも感じましたが…💦

①東京代表 東海大学付属高輪台高等学校
課題曲から感動しました。まさにタイトルのとおり、「煌めき」の演奏で、朝一ということを忘れさせる演奏でした。自由曲も非常にのびやかで、ストーリー性の感じる名演だったと思います。
(予想:金、結果:金)

②東北代表 福島県立いわき湯本高等学校
課題曲、自由曲共に練り込まれた演奏で、「どういう音楽をしたいのか」ということがしっかりと考えられている演奏だったと思います。個々の技術も高い印象を受けました。
(予想:銅、結果:銅)

③東北代表 ノースアジア大学明桜高等学校
初出場とは思えない、圧巻の迫力でした。課題曲Ⅲはノリがよく、明桜サウンド(?)が会場に響き渡っていました。自由曲も力強さがあり、曲の良さを際立てる表現力に感動しました。
(予想:銅、結果:銀)

④北海道代表 北海道遠軽高等学校
課題曲は明るく爽やかなマーチに心躍る演奏でした。と思えば、自由曲の演奏に入った瞬間、会場の空気を一気に変え、一瞬たりとも目の離せない緊張感をつくり上げていました。終盤、皆さんの熱量になぜか泣けてきました。もう一度聞きたい名演でした。
(予想:金、結果:銀)

⑤四国代表 愛媛県立伊予高等学校
課題曲Ⅲは、良い意味でこだわりのないレトロで、ノリやすく、純粋に楽しめる演奏でした。自由曲は、こだわりの感じる演奏で、一人一人の美しい音色が際立ち、好演でした。
(予想:銀、結果:銅)

⑥関西代表 大阪桐蔭高等学校
課題曲Ⅲは、こんなにさわやかで聞きやすいレトロは初めて聞きました。「素晴らしい」の一言に尽きます。自由曲も「完璧」以外に言葉はありません。難しいパッセージも緻密に揃え、さらに表現力も豊かで、ずっと聴いていたい演奏でした。
(予想:金、結果:金)

⑦中国代表 出雲北陵高等学校
課題曲Ⅰは爽やかでノリのよさを感じる演奏でした。課題曲の最後の余韻が美しいなと思いました。自由曲も、爽やかさのなかにも力強さがあり、音圧がしっかりとあるのが印象深かったです。
(予想:銅、結果:銅)

⑧関西代表 東海大学付属大阪仰星高等学校
課題曲Ⅰはキラキラしたオープニングからはじまり、丁寧に演奏しながらもリズムの良いマーチを奏でられていました。自由曲は、大胆さのなかにも細やかな技術が輝いており、音の一つ一つに思いがこもっている印象を受けました。
(予想:銀、結果:銀)

⑨九州代表 玉名女子高等学校
課題曲Ⅰはお手本のような完璧なマーチでした。自由曲もストーリー性をしっかりと表現しており、それに伴う技術力も見事。コンクールという時間を忘れ、あっという間の12分間でした。「完璧」以外に言葉が見つからない、名演でした。
(予想:金、結果:金)

⑩東海代表 聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校
カタリナサウンド(?)を感じる課題曲Ⅰで、とても良かったです。勢いのあるサウンドが自由曲にマッチしていて、音色の一粒一粒が会場に響き渡っていました。
(予想:銀、結果:銀)

⑪北陸代表 富山県立富山商業高等学校
Tpが9人という多さで驚きましたが、綺麗にまとまっており、バランスも良かったです。自由曲の終盤、金管の美しいハーモニーが会場に響くのが心地よく、全体のサウンドに体が包まれるような演奏でした。
(予想:銅、結果:銀)

⑫九州代表 活水中学校・高等学校
自由曲は細かな部分にまでこだわりを感じる演奏でした、何より奏者同士の思いが一つになっていることを感じる演奏で、のびやかに演奏されていたことが印象深く残りました。
(予想:銅、結果:銀)

⑬中国代表 明城学院高等学校
指揮者の思い描いている音楽を奏者がしっかりとキャッチして演奏いしており、指揮者と奏者が一体となった演奏が好印象でした。自由曲も、オーケストレーションの美しいサウンドとなっており、美しい「海」を奏でておられました。
(予想:銀、結果:銀)

⑭東関東代表 柏市立柏高等学校
課題曲Ⅲは、「レトロ」という言葉の意味を音楽を表現するとこういう演奏になるんだなと、納得するような演奏でした。TpとSaxのソロは、表現がやりすぎにもかかわらず、それが逆に心地よく感じました。自由曲は、迫力もありながら豊かな響きと確かな技術力で、圧倒されました。
(予想:金、結果:金)

⑮西関東代表 春日部共栄高等学校
課題曲Ⅰは、なめらかで歌っているかのようなマーチでした。かと思えば、自由曲では緊張感の漂う、集中力の高い演奏で、終始引き込まれる名演でした。
(予想:(心痛いが)銀、結果:金(良かった))

全体としてうま過ぎて、15団体の演奏があっという間でした。
審査員も各賞5団体ずつ評価するのは厳しいだろうなと思いました。
ここまでレベルが高いと、最後は若干好みの問題が入ってくると思いますが…。

次回は「高等学校後半の部」の感想です!

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