クリスマスキャンプ2

翌朝、私はヒーターの近くで寝ていたので

まだ寝れた。

旦那はヒーターから離れた場所で寝ていたので

7回ぐらい起きたと言っていた。

すぐに火をおこしてお湯を沸かし
(旦那が)

コーヒーを飲む。
(私が)

そういえば私初日からお便りがない。

大丈夫か?かなり食べてるけど。

出発した時

痔の番組を見ていたからか

とても不安になった。

今あんなことやこんなことになったら地獄やで…



10時ぐらいにお風呂に入りに行った。

体があったまればお便りくるかと思ったが

来なかった。

体の芯まで冷えていたのか、

湯船に浸かるとブルブルと震えて

鳥肌がたった。

娘が外のお風呂に行きたいと言ったが

あったまってから行こうとなだめた。

じゃあ10秒ねと言う娘。

10秒。。

外へのスライドドアを開けた瞬間

これはまずいと思った。

凍る。

1枚目のスライドドアでこれじゃ

次のドア開けたら何が起こるかわからん。

そんなことお構いなしに娘はドアを開けた。

どっひゃー!!!!

体の全てがちぢこまって体温を逃さないようにしてる!!

申し訳ないが

控えめにお湯にゆっくり慎重に

ササッと飛び込んだ。

もうなんかわけわからんお湯だけどしらん!!

2度とここから出れない覚悟をした。

寒すぎる。

娘は元気であちこち見に行っていた。

若さとは本当に凄い。

体は私の方が大きいのに

娘の方が寒くないらしい。

脂肪の量の問題か?

お風呂から出て髪の毛をしっかり乾かし

ホクホクの状態でキャンプ地へ戻った。

公園へ行こうと思っていたので火は焚かず

旦那の両親が来ると言うので待っていた。

旦那の両親は去年も来てくれた。

自分たちでは買わないようなフルーツ盛り合わせや

肉の盛り合わせをお土産にくれた神々なのだ。

今年はぶっといウィンナーとさつまいもと

簡単に食べれる乾麺を恵んでくれた。

これから公園に行くと伝えたが

お父さんは瞬く間に火をおこし

その中に銀紙で丸めたさつまいもをぶっ込んだ。

本当に瞬く間に。

どうやって火をつけたん?!と

じーっと火元を見つめたが

着火剤はなかったし

あるのはワラだけ。

とてつもなく火が燃え上がっている。

そこに周りに山ほどある落ち葉を入れ始めた。

枯れ葉には油があるからなと言いながら

ボーボー燃やす。

そろそろと言うところで火がいきなり落ち着き

網を乗せて鉄板を乗せて

これで公園から帰ってきたら食べごろだと言い

神々は風を切るように去って行った。

私たちは神々に手を振り

どうやって火をつけたのか旦那に聞いてみた。

「いや、俺も気づいたら火が付いてた。いったいどうやって…」

神業とはこういうことなのだということにして

私たちは公園へ向かった。

キャンプ場から公園への橋を渡っている途中

雨が降ってきた。

なんでやねん。

やれやれとすぐにキャンプ地へ引き返した。

すると焼き芋は食べ頃になっていた。

神のさつまいもをありがたくいただき

また私たちは食べてはトイレに行く生活に戻ることにした。



2日目のこの夜、私は寒さに負けていた。

昨日より寒い。湯冷めでもしたのか。

昨日旦那が寝ていた場所で横になったら

寒くて動けなくなった。

こんな寒いところで一晩過ごしたのかと思うと

彼に申し訳なく思った。

電力の問題で

ヒーターとホットカーペットを両方使うことができないので

今夜はホットカーペットをつけることにした。

私は夜の水分摂取に気をつけ

早めに寝たかったが

旦那は薪をもっと買いたいと言い出した。

そない買ったら何時に寝れるかわからやんやん!!

あんたに火の番任せたら外で寝そうで怖くて任せられん!!と焚き火大臣をねじ伏せた。

結局、旦那は子供が泣いた時そそくさとテントへ行き寝てしまい大いびきをかきはじめた。

私が火の番をすることになった。

火を見ながらトイレに2回行った。

寝るまでにお小水を出し切らないと。

火が落ち着き、消えたので私もテントへ行った。

みんなでホットカーペットの上に寝て

いい感じだった。

しかしまさかの

夜中に自分の尿意で3度トイレに走った。

お小水溜まってきたなー。からの

息をするのも危ないほどの限界までがかなり近い

私の膀胱はこういう時に限って大暴走する。


着太りした寝癖だらけのメガネの生き物が

夜中に枯れ葉を蹴散らしながら

なりふり構わずトイレに走る。

3度も。


そんなこんながあり朝になった。

最終日はガスコンロでパッと料理して食べて帰る準備をしようと思っていたのに

ガスコンロがつかない。

外に出しっぱなしにしてしまったため

しもで火がつかない。

子どものトイレについていくと

管理人のおじさんが話しかけてくれた。

「いやー、昨日は寒かったですね!氷点下7度でしたよ!」

マイナス7度?!

予報だとマイナス1度だったのに?!

「そりゃ寒いわけですねぇ」とおしとやかに返答した。

隠しきれない着太り寝癖メガネのくせに

なーにおしとやかぶってんだ。

やっとガスコンロに火がつき

残った食材で朝ごはんを済ませて

のんびり片付け始めた。

11時にチェックアウトだから

9時ぐらいから荷物をまとめ始めた。

ペグは旦那が全て抜いてくれた。

10時58分に無事チェックアウト!!

旦那の家のお墓が近かったので

帰りにお墓参りに行ってきた。

今年最後のご挨拶だ。



2日目の夜はどうしたもんかと思ったが

なんとか生還できた。

私はもともと暑いより寒いの方が得意だったし好きだった。

暑いというだけでイライラして

何もする気にならない。はよ冬なれと思っていた。

しかし帰りのパーキングエリアのトイレが寒過ぎて

イライラした。

なんでこんなに寒い!!!
キーンと体に寒さが突き抜けて怒りが湧いてきた。

私、寒くてもイライラするんやな。


来年はできれば11月あたりに行きたい。

寒波の前に。

現在は幸せを噛み締めるほど感じないけど、
振り返ると幸せだったということはよくある。

そういう時間だった。



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