海洋国家

 海洋国家としての島国は、その海洋の戦備を生産力によって、そして通商によって確保し、増大せしめていく。海上防衛のための兵士は陸軍と比較して少数の人員によって構成され得る。というのも、海上における艦隊における収容人数は、海上兵器上の制限条件によって、少なくなるからである。それゆえ、海上戦備における専門的人材の比率は大きくなり、一般兵は相対的にすくなくなることは必定である。だから、海上戦備が軍事力の多くを占めている国では、生産力確保の為の人員の問題に必ずしもとらわれることはないだろう。問題なのは、陸上戦備のほうである。

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