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#聴いてみた ミヨーのバレエ音楽「屋根の上の牛」

NHKFM「音楽の泉」の ミヨーのを聞き逃し配信で聴いてみた。

曲目

バレエ音楽「屋根の上の牛」
パリ管弦楽団(管弦楽) 、 セミョーン・ビシュコフ(指揮)
作曲: ミヨー(17分)
<ユニバーサル UCCS-50269>
解説は🖊曲解説へ

スカラムーシュ
ファブリス・モレッティ(アルト・サクソフォーン) 、 リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、
ポール・メイエ(指揮)
作曲: ミヨー(8分32秒)
<BMG JAPAN BVCC-31102>
次もミヨーの音楽をお送り致します。
サクソフォーンとオーケストラの為のスカラムーシュです。
スカラムーシュとは本来仮面劇の俳優を指す言葉でしたが、ここではパリの子ども劇場及び劇団の名前。
1937年 スカラムーシュ劇場劇団でモリエールのコメディ「空飛ぶお医者さん」を基にした楽しい劇が上演される事になり、その音楽がミヨーに依頼されました。この曲、2台ピアノ版の他、クラリネットとオーケストラ版等があります。ミヨー作曲 「スカラムーシュ」
第1曲 ヴィフ 生き生きと
第2曲 モデレ ほどよい速さで
第3曲 ブラジルの女

2台のピアノのための協奏曲から 第2楽章
フランシス・プーランク(ピアノ) 、
ジャック・フェヴリエ(ピアノ) 、
パリ音楽院管弦楽団(管弦楽) 、
ジョルジュ・プレートル(指揮)
作曲: プーランク(5分16秒)<東芝EMI TOCE-11417>
6人組の1人 フランシス・プーランクが1932年に作曲した「2台のピアノのための協奏曲」からモーツァルトにオマージュを捧げた第2楽章ラルゲットを歴史的な録音でお送り致します。 

「村人の歌」から 第2曲「祭りに行く若者」
パトリシア・プティボン(ソプラノ) 、
スーザン・マノフ(ピアノ)
作曲: プーランク(1分52秒)<ユニバーサル 4792465>
楽しい民謡風の歌「祭りに行く若者」をお送り致します。飲めや歌え踊れのパーティーにおしゃれをして出かける青年の意気揚々とした表情と、そのパーティーの無礼講ぶりを描いた歌です。

さあ、ショショット
パトリシア・プティボン(ソプラノ) 、
オリヴィエ・ピィ(ボーカル) 、
スーザン・マノフ(ピアノ)
作曲: サティー(3分52秒)<ユニバーサル 4792465>
6人組が憧れたエリック・サティの歌曲は如何でしょうか。2曲お送り致します。
最初に「さあ、ショショット」これは若い男女アルベールとショショットが出会い結婚し、ベビーが生まれる迄の出来事を2人の会話として歌った歌です。
多くのマスコットになってパパに私たちのことを言わなくては。
みんながセレナーデを演奏しお祝いをしてくれる。
男の子が欲しい。
その子にはモーツアルトやマイヤベーヤに負けないようなような才能を。 
その子にローマ大賞を取らせるために、レコードプレーヤーを買ってあげてね。
そんなやり取りがコミカルに5節続きます。
この楽しいデュエットに続いてシャンソンの名曲「Je te veux あなたが欲しい」をお送り致します。

あなたが欲しい
パトリシア・プティボン(ソプラノ) 、
クリスティアン・ピエール・ラ・マルカ(チェロ) 、
スーザン・マノフ(ピアノ)
作曲: サティー(4分18秒)
<ユニバーサル 4792465>
シャンソンの名曲、Je te veux

曲解説(奥田佳道先生解説からの抜粋)

🖊今朝は近代フランスの作曲家ミヨー の粋なバレエ音楽「屋根の上の牛」をお送り致します。
(♪~)曲の冒頭を少しお送り致しました。
ラテンのリズム、音色が鮮やかですね。
ダリウス・ミヨー 1892年フランス南部プロヴァンス地方生まれ 1974年にスイスのジュネーブで81才で亡くなったフランスの作曲家です。
洒脱な音楽を沢山書いたミヨーは音楽史的には個性派が顔を揃えたフランス6人組の1人 。
フランス6人組はアカデミズムと距離を置いたエリック・サティの音楽を讃え、詩人ジャン・コクトーを言わば後見人とした作曲家のグループです。
デュレ、オネゲル、ミヨー、タイユフェール、プーランク、オーリックという6人。
ちょっと馴染みのない人もいますね。
6人組と言いますが、彼らは基本的には別々に活動していました。
一方ミヨーは、フランスの劇作家、詩人で外交官としても優れたポール・クローデルと親しく、クローデルが1917年にブラジル公使としてリオデジャネイロに赴任した際に秘書官として同行しています。
ミヨーは熱狂も哀愁もお任せあれのブラジル音楽に心を奪われました。
「屋根の上の牛」は当初、チャップリンの短編無声映画の為に書かれたのですが、詩人ジャン・コクトーの勧めにより、アメリカ禁酒法時代の喧騒を描いた一幕物のバレエパントマイムとなり、1920年2月にパリ シャンゼリゼ劇場で初演されます。
その初演で賛否両論を巻き起こしたバレエ「屋根の上の牛」にはヴァイオリン独奏とオーケストラの為のヴァージョンもあり、ソリストが技を発揮するカデンツァをミヨーの友人オネゲルが作ったと言う素敵な音楽史もあります。
今朝はバレエ版をお送りいたします。

🖊 ミヨーのバレエ音楽「屋根の上の牛」を聴いてみて

ラテンのリズムに豊かな色彩が煌びやかに流れるメロデイ。
心が浮き立つ音楽。
聴いているだけでもこうなのだから、実際にこの音楽で踊るバレエダンサーは様々なイマジネーションの下、踊る歓びも倍増であろう。
久し振りに聴いたミヨーのバレエ音楽「屋根の上の牛」。
いつ聴いても色褪せない魅力満載の曲だと改めて思う。






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