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#聴いてみた ドボルザークの管楽セレナード

NHKFM「音楽の泉」のドボルザークの管楽セレナード を聞き逃し配信で聴いてみた。

曲目

セレナード ニ短調 作品44
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(合奏) 、 チョン・ミョンフン(指揮)
作曲: ドボルザーク
(22分55秒)<ユニバーサル UCCG-1098>
🖊曲解説へ

歌劇「ルサルカ」から 月に寄せる歌
ルネ・フレミング(ソプラノ) 、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
作曲: ドボルザーク
(6分52秒)<Sony Music Labels SICC 30450>
幻想的なオペラ「ルサルカ」のアリアをお送り致します。
水の精ルサルカと人間の王子との悲しくも美しい物語。
ルサルカは第1幕で月に向かって王子への内なる尽きせぬ想いを歌いあげます。
このオペラは1900年に作曲、翌年プラハで初演されました。

マズレック ホ短調 作品49
諏訪内晶子(バイオリン) 、 ブダペスト祝祭管弦楽団(管弦楽) 、
イヴァン・フィッシャー(指揮)
作曲: ドボルザーク
(5分58秒)<PHILIPS PHCP-11188>
ヴァイオリンの名曲「マズレック」ホ短調をお送り致します。
「マズレック」録音はいくつもありますが、ライブではなかなかお目にかからない作品です。
ポーランドの3拍子系の民俗舞曲マズルカのリズムに基づく技巧的な音楽で、曲はサラサーテに献呈されています。
ホ短調はスラヴの作曲家達が愛した調性です。

スラブ舞曲 ホ短調 作品72第2
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽) 、
アンドレ・プレヴィン(指揮)
作曲: ドボルザーク
(5分32秒)
<PHILIPS PHCP-5246>セレナード ニ短調 作品44 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(合奏) 、 チョン・ミョンフン(指揮)
作曲: ドボルザーク
(22分55秒) <ユニバーサル UCCG-1098>
最も愛されているドボルザークの調べをお送り致します。

曲解説(奥田佳道先生解説からの抜粋)


🖊今朝はドボルザークの味わい深い管楽セレナードをお送り致します。
哀愁と情熱を併せもつ名曲です。
(♪~)第1楽章が始まったところ、楽譜にはモデラート クワジ マルチアほどよい速さで行進曲風にと記されています。
二短調をベースとしたこの曲、楽器編成はオーボエ、クラリネット、ファゴットが2本ずつ、そしてコントラファゴット1,ホルン3,更にチェロ1、コントラバス1,中低音の音色を意識した編成ですね。
ドボルザークは1875年、34才の年に、弦楽セレナードホ長調作品22を作曲、この曲がプラハで好評を博したこともあり、1878年1月に今度は木管楽器を中心としたセレナードを作曲します。
前の年に幼い子供を相次いで失い、スターバトマーテル、哀しみの聖母を完成させたドボルザークは何か思う所があったのでしょう、この管楽セレナードを一気に書き上げています。
第2楽章の中間部を少し聴いてみましょう。
(♪~)テンポの速い3拍子の舞曲が聴こえてきました。
ドボルザークが愛してやまなかったボヘミア舞曲、フリアントですね。
音のアクセントを移動させて時に変拍子のように聴こえるボヘミア舞曲です。
この第2楽章は、メヌエットのテンポでと記されているのですが、ドボルザークは中間部に好みの舞曲フリアントを挿入したのでした。
最後の第4楽章も少し聴いてみましょう。
(♪~)第4楽章はアレグロ・モルト、楽章の後半では第1楽章の主題も再現されます。
そしてボヘミアのお祭りを思わせるような賑やかなフレーズ、ファンファーレも最後に響きます。
後ほどお楽しみになさってください。
今朝はウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏でお送り致します。

🖊ドボルザークの管楽セレナードを聴いてみて

哀愁と情熱、そして純朴な調べにどれだけ癒されただろう。
楽器編成がオーボエ、クラリネット、ファゴット、コントラファゴット,ホルン,チェロ、コントラバス,と中低音の音色を意識した編成であることも大きいと思う。
楽し気な舞曲も悲しげな調べも心の奥に届く。
何か大きなもので包まれている安心感がある。
多幸感に溢れた名曲であると思う。



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