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ランクアップ

[週末里親とは?]

児童養護施設の子どもに月1〜2回お泊まりに来てもらい一緒に遊ぶ里親さんを週末里親といいます
毎回同じ子が来てくれるので 親戚のおばちゃんの様な立場で子どもの成長を見守ります

週末母ちゃん
第37話/全40話 「ランクアップ」

こんにちは!
大阪で週末里親をしているみよです
この漫画は私と里子のBOWがただただ遊んでるだけの育児漫画です
小4でウチの里子になったBOWも今は高1になりました

37話は思い出すのも嫌~な暗~いお話

週末里親さん特有のお悩み?というか辛さ
【施設へ送っていく時の空気の重さが耐えられへん】
これはキツかったーーー
思い出すだけで動悸がする(汗)
ウチで一緒に過ごした時間が楽しかったという事なので『ありがとう』なのですが
機嫌が悪くなるんです~(ノД`)・゜・。
口を聞いてくれなくなるんです~
前日の寝る迄はご機嫌やったのに~
朝起きたら超暗い

施設が嫌なんじゃないんです
帰りたくないんじゃないんです
今度はいつ会えるのか?本当に会えるのか?もう二度と会えないんじゃないだろうか?
色々不安になるんだと思います
「子どもを安心させる優しい言葉を掛けてあげたら?」
ごもっともなご意見です
次の予定を言ってあげるなどして安心させている週末里親さんもいます
しかしあの子達は【大人は平気で噓をつく】と知っています
BOWはどうか知りませんが 研修では
【親が自分に会いに来る日を 指折り数えて心待ちにしていたのに 当日来なかった】というパターンは結構あると習いました
【来るって言って来ない】
『今度はきっと来てくれる』
【来ない】
『次こそきっと』
幼い頃からこれを繰り返すと そりゃ大人の薄っぺらい言葉なんぞ信用できないですよ
ホントは信用したいんやけどね…
裏切られた時の傷が最小限で済む様に 子どもも【期待しすぎたらアカン】とブレーキを掛けています
【大人は平気で噓をつく】
じゃあ 行動で表すしかない!
\\\٩(๑`^´๑)۶////

この人は居なくならない
また会いに来てくれる
そう思って貰えるまで 重い空気でもそりゃしゃーない!
遊ぶ日の予定は 絶対に行けるとわかるまで相手に伝えない
予定を決めたら絶対にずらさない
BOWが「みよさんは行くと言ったら必ず来てくれる人や」と信じれるまで
この重い重ーいどんより空気ととことん付き合おう!と覚悟を決めました

でも暗いの苦手やねーーーーん(泣)

普段マインドコントロールが出来ているBOWですら
施設に帰ると 不安から来るイライラを職員さんにぶつけたり 壁を蹴ったり…
私に当たれないので 職員さんに八つ当たりをしていました
私の信用が無いが為に 職員さんごめんねえ~

私が出来ることは『毎月会いに行く』それだけ

ただそれだけですが 少しづつ暗さがマシになって来ました
ある日 ハンバーガー屋さんでお喋りしていたら BOWが言いにくそうにうつむいてモゴモゴしています
何かを聞きたそう でも聞くの怖い…そんな感じ
「どうしたん?言ってみ~」
そう促すと
「施設を退所したら…もう…みよさんとは会われへんの?」
私はビックリしました
そんな先のこと考えて怖くて不安になってたんや…
そうか…未来がどうなるのか 先のお話はしておくべきやったんや…
施設を出たら後は本人同士の話になります
「今日ご飯食べにくるか~?」とか直接言えるので 今よりも会いやすくなる
いつでも電話してや!
施設を出たって縁は切れへんで!
そんな話をしていると

「ッシャーーーー!!!!」

BOWが急に大声で叫び ガッツポーズをしだしました(驚)
ありがとーーーー
ガッツポーズしてくれるんや
きゅんきゅんやん♡
でも不安に気付いてあげられへんくてごめんな…
未来はどうなるのか…聞くの怖かったやろうに…
勇気を振り絞って聞いてくれたんやね…
聞いてくれてありがとうね

これを機に 送りの時の重い空気は終わりを迎えました
ウチの場合で1年半かかりました
重い重~いスーパーどんよりは数か月程度で
あとはちょっびっとどんよりですが 長い長~い戦いは終わり
私は『居なくならない人』にランクアップしました
おめでとうございます 私♪
信じてくれてありがとう BOW
ランクダウンしないように これからも精進します

【大人は平気で噓をつく】
自分で言った発言には責任を持とう
1度言ったらちゃんと守ろう
そう誓ったのに…
私 起きる時間は守れないんですうう
(ノД`)・゜・。
「あと30分寝かして~」
「さっき起きるって言ったやん!」
「むり~ねむい~」
【大人は平気で噓をつく】
噓ちゃうねん そん時はホンマにそう思ってん(最低な言い訳w)
私そんなちゃんとした人間じゃないから【噓を付かない大人もおる】とは教えられへんけど
私もチビ噓ついちゃうけど『居なくならない』っていうのだけはこれからも信じてもらえますように…

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