お母さんと私

私のお母さんの話。

お母さんは大腸がんになった。3年くらい前。治療を懸命にやってきたが人には合う合わないがあるらしくお母さんには合わなかった。
今年に入って体調が落ち着かず入退院を繰り返して今も入院している。
3月に入院して、4月頭に退院して、1週間後にまた入院。
もう、激しすぎるくらいあって言う間に毎日過ぎていって今に至る。

色々後悔している。あの時、あの日私が何かしていたら今とは違かったんじゃないか…って今でも思うけど、前には戻れない。かといって嘆いてばかりでは残りの時間を無駄にしてしまう…気づくの遅すぎた馬鹿野郎って思う。馬鹿野郎です私は。

スマホ見てて思った。写真が少ない。副作用で髪が抜けてしまった写真はない。それも後悔。どんな姿だってお母さんなのに。

人は声を忘れてしまうと何かで見た気がしたので、今更かもしれないけど会話を録音し始めた。

4月末は普通に会話していた。5月に入っても会話できた。ほんの少しの間で会話できなくなった。意識はある、反応もする、けど言葉のキャチボールはできない。

たいした話出来なかったけど録音できて本当に良かった。

会話大切にしてね。お話しできるのはとても幸せなこと。それがお叱りの言葉でも共感の言葉でもなんでも。

今まで色々話していたのに思い出せない事たくさんある。当たり前って思っていたからかなぁ。当たり前はいつかなくなる。そんな事も知らんで私はいたんだな。



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