お母さんと私4

私は学生の頃から持病があって入院する事が度々あった。
その度に家族に迷惑をかけていたと思う。
お母さんは仕事帰り病院にきて色々持ってきてくれたり話し相手になってくれた。
アレが欲しいコレ食べたい…色々言ってた。
京極夏彦の本を買ってきてもらった事もあるし、漫画やゲームを買ってもらった事もある。

今度はお母さんが入退院を繰り返すようになって私が用意していた。
洗濯をする様になってお母さんのシャツが毛羽立っていたり、出血で汚れがある下着があった。
なんだか切なくなってちょくちょく新しい下着やパジャマを買って渡しに行っていた。
暇だろうと思ってCDや雑誌を持っていった。
オムツとかも買って持っていった。

お金使わせちゃったね…

って言っていた。
私はあなたに沢山助けてもらって沢山買ってもらった。
私はケチだけど全く惜しいとは思わないよ。
退院の時に入院費の足しにと思ってお金の入った封筒渡したけど使わなかったね。
ありがとうって言って使わなかった。
逆にありがとうってお小遣いもらった事もあった。

今までしてくれたことに対して私がしたことなんて大したことない。
沢山の時間と愛情、手間を私にかけてくれた。もっと返したいよ。

ほんと、今更。
お母さん孝行もっとしたい。
家に帰ったら娘ちゃん孝行するからねって言ってくれてた。
家に帰れるってお母さんも私も思ってた。

お母さん今とても辛い思いしてる。でも、それでも私はお母さんに会いにいきたい。
明日も会いに行く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?