吐出と嘔吐の違い

吐出も嘔吐も口からものを吐き出すという点では同じです。

吐出は食道に入っているものを吐き出すことです。
一方で嘔吐は胃に入っているものを吐き出すことです。

吐出か嘔吐かの判断は知らないとなかなか難しいですが、吐くときの仕草でどちらから 区別することができます。

吐出では口に近い食道からものが出てくるのでなんの前触れもなしに急に起こります。嘔吐では胃にあるものを吐き出すため、腹部の強い収縮が起こります。またオエっというような仕草を見せるので吐出よりも辛そうに見えます。

また、吐いたものの見た目や臭いでも判断できます。
食べ物は消化管の奥に進むほど消化が進み、細かくなっていきます。
食道は食べ物を胃に送る管にすぎませんが、胃では食べ物の消化が起こっています。
そのため、嘔吐ででてくるものの方が胃酸の酸っぱいにおいがします。また、消化も進んでいるので、食道に入っているものよりも細かいものが多いです。

まとめると吐出は食道から出てくるもので臭いはそれほどなく食べ物の塊も大きい。
嘔吐は胃から出てくるもので吐くときにお腹の収縮をともない、嘔吐物は臭いが強く見た目は細かいです。

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