臨床検査技師国家試験を見据えて、復習しておきたい高校理科の内容とは?

3月16日の記事で、大学生活に向けて「高校の内容も少しは復習しておいた方がいい」という話をしました(下記リンクより参照)。

そこで、臨床検査技師国家試験を見据えて、どの内容を復習すればいいのか、高校理科の内容で見ていきます(保健の教科書がある方はさらっと見ておいてもいいですが、今回は割愛)。

化学基礎・化学

化学基礎はそんなに深く復習する必要はないですが、濃度計算(質量%・モル)は基本中の基本なのでしっかりできるようにしましょう。
化学は反応速度と平衡、有機化合物、天然高分子化合物のところをやっておくとよいと思います。特に天然高分子化合物の項目では糖類・タンパク質とアミノ酸は基本でも国家試験に出るレベルなので、大学の生化学の講義を通しても学習していきます。

物理基礎・物理

大学の授業で物理を履修するという方はそんなに復習の必要はないです。この範囲で国家試験に関わってくるのは主に「波動」「電磁気」「原子」の分野です。
「波動」の分野では波の伝わり方やドップラー効果は超音波検査の原理につながる部分なので、理解が必要です。また、光については検査機器の測定原理にも応用されています。
「電磁気」のうち電気の部分は大学で学ぶ「医用工学」の基礎となるもので、オームの法則やキルヒホッフの法則は必ず理解しておきましょう。交流回路については大学で理解を深めてください。
「原子」の分野では放射線同位元素や半減期の問題がよく出題されています。軽く復習するくらいで大丈夫です。

生物基礎・生物

生物基礎と生物で内容が被る部分もありますが、生物基礎だけ履修していた方は生物の特徴(特に細胞の構造と機能)、遺伝子、体内環境の維持(特に免疫)の部分を復習しておくといいです。
生物も履修していた方は(生物基礎や化学と多少被りますが)遺伝子、タンパク質、代謝、神経系を復習しておけば大学の講義が楽に進むと思います。

まとめ

臨床検査技師になるためには上記のことを踏まえると生物選択の方がいい感じがしますが、物理選択でも問題ありません。高校時代の知識をもとに、しっかり学習していきましょう。

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