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20年ぶりにデジモンアドベンチャー(無印)を見た

デジモンアドベンチャーは我々平成初期生まれの人間にとっては特別なものだと思っている。
男子なら絶対関連グッズは持ってただろうし、同世代の非オタクカラオケでもオープニング曲の「Butter-Fly」は歌うことを許されていた。
そんな世代を代表するアニメであるデジモンアドベンチャーを私は未履修で生きてきた。正確にいうと幼少期に飛び飛びで見ていたので、内容に関してはうろ覚えという状態だ。
ティーンエイジャーの頃から見直そう見直そうと思いつつも出来なかったデジモンアドベンチャーの再視聴だが、たまたま始めたデジモンカードをきっかけに実行が出来た。
スターターパックを100円で売っていたカードショップに感謝。
今回は20年ぶりにデジモンアドベンチャーを見てみて感じたこととか面白かった回とかを書いてみる。

印象が変わった選ばれし子供たち
デジモンアドベンチャーを初めて見た時の僕は小学2年生だった。登場人物だと劇中最年少のタケルやヒカリと同い年だ。そのため太一やヤマトなど他の子供たちがお兄さん・お姉さんだったが、気づけば親と子供の年齢差になっていた。
それはそれとして改めて見た主人公たちの印象は思い出とは異なっていた。
ミミちゃんはもっと我儘の多い子と思ってたが、めちゃくちゃ素直だし、クールな無口キャラと思ってたヤマトは仲間想いのめちゃくちゃ熱い奴だったし、大人しそうな丈は意外とトラブルメーカーだった。なんだか時間の経過と共にビジュアルとオープニング映像からステレオタイプのキャラクターを彼らに押し付けていたようだった。みんなごめん。

乾燥した感想
全54話の長い旅だったが、全話見て良かったと思える作品だった。子供達の心の成長や仲間やパートナーデジモンとの繋がりが回を追うごとに深まっていくのが見応えがあった。この長い旅をしっかり見たからこそ最終回の別れが見事にハマって恥ずかしながら号泣してしまった。
ゲンナイ「出発の時間じゃ」〜からのシーンはよく友達と飲みながらYouTube見てて、パルモンの物真似とかしながらゲラゲラ笑っていたのだが、54話の重みがあるともうダメです。涙腺がヨォ
長くて24話の深夜アニメに慣れてる方にとっては54話は長すぎる物語だけど、やっぱり一回見て欲しいろ思う。

帽子演出と「Butter-Fly」で涙腺崩壊
全然関係ないけどここの光子郎は目が死んでるって言われがち

兼業しまくる声優
デジモンアドベンチャーはレギュラー陣が非常に多いMAXで子供たち8人・パートナーデジモン8人で16人も存在する。そのため声優さんは他のキャラクターも兼業しているおり、物語に重要な子供達の親役もその対象になっている。
太一とヒカリのお母さんはソラだし、ソラのお母さんは太一、ヤマトとタケルの両親はレオモンとアグモンだし、丈のお兄さんは丈だった。
劇中少年ボイスだったキャストさんの女性ボイスが聞けたのも楽しかった。
別に他のアニメ作品でも見られる光景だが、個人的にとても好きなので記録しておく。

ネットで拾った親たち。人妻が俺には刺さる

オススメ回①
第21話「コロモン東京大激突!」
細田守演出回であり、作画も雰囲気も54話の中で異彩を放つ回。物語的にも非常に重要でヒカリが初登場したり、デジモンワールドと現実世界の関係性が明確化された回だったある。
細田守はこの回以外にもパイロット版とも言える劇場版デジモンアドベンチャーや名作「僕らのウォーゲーム」でデジモンにいい感じで関わっているが、アニメシリーズだとこの1話のみ。
もっと関わって欲しかったと思わせる魅力溢れる回だった。

コロモンとヒカリの交流が可愛い

オススメ回②
第31話「レアモン! 東京湾襲撃」
物語の進行に大きく関わる回ではないが、登場人物の1人である泉光子郎はんの抱える問題がわかる回。テントモンが原因で1人漫才を始める光子郎とそれを見て悩む光子郎母がナイス。と言うか光子郎母が美人すぎる。最終回の光子郎とテントモンの会話もこの回を覚えてるとより沁みる。

光子郎との関係性に悩む母。別の話のスクショだがここマジ好き

オススメ回③
第39話「二大究極進化! 闇をぶっとばせ!!」
みんな大好きウォーグレイモンとメタルガルルモン初登場回。太一とヤマトをエンジェモンとエンジェウーモンが攻撃するのが進化条件なのは流石に読めなかった。完全体デジモンたちの総合攻撃も見どころマックス

タイトルがもう好き!!

オススメ回④
第50話「女の闘い! レディデビモン」

唐突に始まる女の戦い。レディデビモンに対してヘイトを向けまくるヒカリとソラが可愛く最終回付近の緊張感を和らげてくれる。
援護しようとしたアトラーカブテリモンが怒られるシーンも好き。

エンジェウーモンとレディデビモンの戦いよりこのシーンのほうが女が怖かった

オススメ回⑤
第54話「新たな世界」
この話を見るために53話見たと言っても過言ではない名作。
ラスボス戦をタイトルコール前の5分程度で終わらせて、残りの15分以上を子どもたちとデジモンの別れのシーンで1ペアずつしっかり見せていく構成が素晴らしい。唯一別れが描かれなかったミミちゃん・パルモンペアもあのラストに繋がるわけ
あまりにも最終回として完璧すぎて神映画のぼくらのウォーゲームすら蛇足に感じてしまう(もちろんぼくらのウォーゲームは最高だけど)

以上がデジモンを見直したおっさんの感想でした。
平成初期生まれのカルチャーとして皆で持ち続けようね~
デジモン関連は引き続き02見てるし、また語りたくなったら語るかも

このエロさが僕をデジモンから卒業させてくれなさそう

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