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薬局薬剤師の私⑫ ~在宅医療部会の解散~

在宅医療に携わり、B社の中でも中枢的な役割の薬局にいたこともあり、本社で、在宅医療部会の活動を行ってきました。

それは以前、少しお話ししたのですが、

在宅医療部会は、活動したい人が自主的に集まったメンバーでおよそ30名ほど参加していました。
メンバーの知識向上のための勉強会をするだけでなく、社内薬局店舗での在宅医療業務の手助けとなるよう、マニュアル作りや店舗サポート業務をしていました。
部活のような感覚で活動していました。

 b社は中途社員で、かつ、在宅医療を学びたくて入社した仲間が多かったことから、様々な経験をもつ人たちで多様な意見が出ました。

これは中途社員が少なかった、大手のa社では経験できなかったことでした。
(私が在籍していた当時のa社)

中でも、病院薬剤師経験者の意見は貴重
特に、輸液や注射の知識が豊富で、無菌調製のためクリーンルーム(もしくはクリーンベンチ)で、どのように薬剤調製したらよいか?
この分野は薬局薬剤師では、なかなか経験できないことです。

病院薬剤師経験者の方も含め、部会での活動は充実。おそらく順調かと思っていました。

しかし、

2016年度開始に、
急に、本社が、新規に在宅医療推進委員会をたちあげました。
メンバーは、部会メンバーとは異なる、病院薬剤師経験者5人+会社役員を中心とした10名。
在宅医療推進委員会のたちあげと同時に、会社から新しい在宅医療マニュアルが全店舗に配布されました。
なんと、私たちが作成したマニュアルを廃止し、内容を完全に刷新。

在宅医療部会メンバーは、事前にそれらの知らせを聞いていませんでした。

部会メンバーで、会社役員等は推進委員会に属しているので知っていたようですが…

在宅医療部会は、知らないうちに解散していました。

もちろん、部会メンバーは怒りますよね。
私もです。

しかし、刷新された在宅医療マニュアルに目を通すと…

私たち在宅医療部会メンバーが、部活感覚で、手作り・初心者目線で作成したマニュアルよりも、

簡潔にまとめられたマニュアル。
私たちが調べきれなかった病院薬剤師メンバーたちの知識が結集。
参った…の一言でした。

私たちマニュアルは、2013年にリリースして
途中で改定事項があり、修正や加筆して、2回ほど改訂版を配布しました。

部活感覚とは言え、業務をしており、
部活感覚とはいえ、部会は本社組織の一つでした。

部会メンバーと酒を飲み交わしました。
「やってられないよ。」
「ホウレンソウが一番できてないのは、本社だよね。」
「悔しいけど、病院薬剤師には負ける。」

共通の思い
やはり、仲間です。


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