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競馬場の傾向と関東遠征

競馬場の芝での馬場状態の判定にクッション値と含水率があります。
今回は関西馬が東遠征を行った際に、関西で活躍していた競馬場と傾向が似ている競馬場に遠征した際に活躍できるのではないか?
逆に関西で活躍していた競馬場と逆の傾向の競馬場では凡走するのではないか?
と思ったのでそこを検証していきたいと思います。


まず初めに各競馬場のクッション値と含水率の平均値です。
2020/9/12~2023/7/9

これを見ると、京都と東京・福島、阪神・中京は中山に近いクッション値となっており、新潟は関西開催の間ぐらいのクッション値になっています。
含水率は京都と阪神が低めで中山が近い数値、中京は東京・新潟・福島が近い数値となっています。
よって、この傾向と結果を検証していきます。

京都芝で5着以内の実績がある馬

クッション値が近い東京のほうが中山より馬券率が高くなっています。
しかし、回収率が低いことから人気馬が好走しただけみたいですね。

阪神芝で5着以内の実績がある馬

こちらはクッション値が近い中山開催のほうが成績が良いです。
東京と勝率、馬券率が大差ないことからも人気薄でも好走していることがうかがえます。

中京芝で5着以内の実績がある馬

東京と中山では大きな差はありませんね。
含水率が近い福島、新潟開催でともに単回収100%を超える結果になっています。

続いて、関西3場でクッション値別に好走歴がある馬の遠征馬の結果になります。

阪神京都中京の芝クッション値8.9以下で5着以内の実績がある馬

これは東京や福島での成績が良くなるんじゃないかな?と思っていたんですが思ったほどではなかったです。
東京では若干回収率が改善したので、多少人気薄の好走があったのかなと。
福島も勝率は上がってますが回収が落ち、人気馬の好走が目立ったと思われます。

阪神京都中京の芝クッション値9.0以上で5着以内の実績がある馬

やはり大きな変化は見られず。
9.0を境界線にしたのが良くなかったのかもしれませんね。

では次に含水率別に成績の変化を見てみました。

阪神京都中京の芝含水率12.9以下で5着以内の実績がある馬

東京の含水率が高いので、東京の成績が落ちるかと思いきやまさかの上昇。
含水率よりクッション値のほうが影響が大きいのか?と思いました。
そもそも全体的に好成績で関西馬恐るべしな結果なんですけどね。
テーマとは違った意味で良い数字が出た気がします。

阪神京都中京の芝含水率13.0以上で5着以内の実績がある馬

これは予定通り東京の回収率が大きく上昇。
新潟も平均含水率は福島より高いので成績が良かったですね。

今回の検証では、思ったほど大きな偏りは出ませんでしたが、少なからず傾向が出たと思います。

クッション値と含水率の区切る数値を変えれば大きく傾向は出そうですし、境目がわかれば遠征馬を的確に狙える武器になりそうです。
人気馬の取捨や人気薄の変わり身などの判断材料になり得ますね。

この記事は平均値での考察となりますので、見れる人はちゃんとどの数値で結果を出していたのか、馬個別でみるとより明確な結果が得られると思うので試してみてください。

また時間があるときにこの辺のことは追いかけていきたいと思います。
どなたか考察やご意見などいただけると嬉しいです。

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