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【調査機器】レーザー距離計

NPO法人アーキ・アイ (google.com) 所属のヨシムです。ここでは私たち建築士のインスペクターが好んで使用している調査機器を紹介しています。今回は「レーザー距離計」です。

❶1万円以下で低価格の「BOSCH(ボッシュ)」を使っています。

伝統あるドイツのメーカーです。計測の信頼性が高く、他メーカーと比較しても低価格ですので、調査機器を揃える上で金額的負担が少ないです。スタンダードモデルで1万円以下が目安です。木造3階建て以下、延べ面積40~50坪程度の一戸建ての住宅の調査においては、単純な距離計測で事足りますので、高価になりがちな「長い測定距離」や「便利な測定モード」は不要と考えます。

「ロゴ」ボッシュ株式会社より

❷ボタン1つの操作で簡単です。

ボタン1つの操作で簡単に距離測定が可能で、連続計測機能で2箇所を同時に計測できます。縦横の計測も一度に表示されるため、調査効率が良いです。

「GLM30」ボッシュ株式会社より

❸100g以下で軽量です。

持参する調査道具は20アイテムにも及びます。機器の重量は1gでも軽量なものを選ぶことが重要です。100g以下が目安となります。測定距離が30m、40m、50mのスタンダードモデルで90g~100g以下です。

❹測定距離は30mで十分です。

ターゲットは上記規模の「一戸建ての住宅」ですから、測定距離は30mで十分です。他の用途の調査を視野に入れる場合は、40mまたは50mを選択しても良いと思います。

❺「屋内」タイプを選びます。

高価な「屋外」タイプには測定モードが多数あり、「シングルピタゴラス」モードなどは突起のない外壁面における高さが測定できて大変便利です。図面が無い調査の場合には重宝しますが、図面がある調査においては、安価な「屋内」タイプを選びます。

❻まとめ

まずは一番安価な「GLM30」として、調査業務の拡大にしたがって、能力を向上していくことをお薦めします。下表(リンク)を使って検討してみて下さい。因みに、ヨシムは「GLM500」です。特殊建築物の調査業務を想定して測定距離50mを確保していますが、恐らく「シングルピタゴラス」モードの魅力にやられてしまっているのでしょう。仲間からは散財だと言われています笑。

「比較表」ボッシュ株式会社より

【ヨシム メモ】

全ての調査機器を揃えると、最低でも10万円程度の予算が必要になります。これは調査業務の物件数や報酬額を考えますと大変な負担となります。しかしながら、業務の依頼をお断りすることは信条的に避けたいところです。NPO法人アーキ・アイ (google.com) では、建築士の業務支援として、全ての「調査機器のレンタル」をご提供する予定です。只今準備中ですので今しばらくお待ちください。また、もう一つの建築士の業務支援として、年間通じて既存住宅状況調査の「現場実地研修会」を実施中です。木造2階建ての実物の建築物に触れながら、調査件数700超えの調査経験を持つ講師が詳しく説明します。事前に作成した「調査報告書(建築士会連合会様式)」や「事前聞取りシート(アーキアイ仕様)」もご提供いたします。

オンライン現場実地研修会も検討中

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