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「製造業アジャイル」に参加してRSGT2024での市谷さんのセッションを視聴して思ったこと

先日、以下のイベントに参加しました。

その中でRSGT2024の市谷さんのセッションを視聴しました。
アジャイルな組織を構築したのにもかかわらず、結局「目の前の最適化」に陥ってしまっているのではないのかと。それを打破するためにはどうするのか。意図的に、自ら不確実性を上げていく選択をする。そしてそのために、組織の一部(やること(バックログ)やチームフォーメーションなど)を探索に充てることの重要性を述べられています。
アジャイル開発の世界にいない私にとっては、なかなかにイメージしにくいシナリオでしたが、ただ組織ではなく"個"であっても同じようなことが言えるのではないかと思いました。

一人で始める探索時間

○○%ルールと言われるように、業務の一部を自分自身のやりたいプロジェクトに費やすことができるというルールを導入している会社があるようです。私はこの施策に関して、普段の業務とは異なることをすることにより、そこで得た新しい知見と普段の業務との組み合わせにより新たなイノベーションを生み出すための仕組みと理解していました。
「自分自身のやりたいプロジェクト」というのがすでに見つかってる人であれば、その夢中になれるエモいことに充てるればいい。
一方、見つかっていない人はどうでしょう?まず、それを見つけることろ、すなわち探索するところから始める必要があります。
市谷さんのセッションでは不確実性をあげるための探索の必要性を述べられとておりましたが、この「探索」には、ワクワクドキドキがあると思っています。不確実性が高く、この先何があるかわからないからこそドキドキがあり、その代わりわかりえない素晴らしものが待っているかもしれないからこそワクワクが生まれるんじゃないかと思います。

業務の一部でワクドキできたら?

今の持ち場でやっていることが、エモく夢中になることができ、その上それで生活できれば、それに越したことはありません。ただ、そんな場に出会えるというのはそう簡単でもないと思います。それぞれの持ち場で普段やっていることは、やりたいことではなく、やらなければならないことの人も多いと思います。
ただ上記の通り、普段の業務の中に自分のやりたいこと もしくは 自分のやりたいことを見つける探索できる時間があったらどうでしょう?
一日の業務の一部、もしくは1週間の一部がワクワクドキドキできたら、それはきっとやらなければならないことを克服するエネルギーになるのではないでしょうか。
それは会社で与えられた役割とは関係ないので、業務内ではなく、業務時間外の各自のプライベートの時間を使用したあくまで自己啓発として実施すべきというのは一理あるような気もします。ただその場合には、やらなければならない業務の中においてチームビルディングやMBOのような施策を駆使して何とか各自のモチベーションの維持/向上を強いることなります。となると、その場でなくちゃいけないという理由はなく、人材の流動性が高まっている中、人材を繋ぎとめることは難しくなると思います。

一方、業務の一部でも自分がエモくなれる時間、もしくは、ワクワクドキドキできる時間があれば、それはきっと会社にとって本来必要な業務を遂行するパワーとなり、そこに居続けたいと思う理由の一つになるような気もします。

逆に、もっとそのエモいことをやりたくなり、その方向に流れていくのかもしれませんが。

さいごに

業務の一部を本来の仕事とは関係のない探索にあてること…元々私が理解していたものとは別の側面があるのではないか、そんなことを考えさせられたセッションでした。
また、製造業アジャイルコミュニティは初めての参加でしたが、いい雰囲気の中、他の参加者とわいわいできてとても楽しかったです。


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