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小さなお客様 #5

  平成17年10月31日 (N小での学校だより引用)
 『校長室には、色々なお客様が来られます。地域の方々であったり、保護者であったり、また本校の先生や他の学校の先生であったりするなど、また各々の用件もまちまちです。いらっしゃる方の話を聞かせていただき、了解することもありますが、一緒に悩みながら幾らばかりか答えを返すこともあります。

 つい先日、昼休みに小さなお客様が3人いらっしゃいました。給食の返却帰りです。
 「入っていいとお?」
 「だめとよ!」(博多弁です)
と、校長室の戸の向こうから話し声が聞こえます。1年生の男子3人組でした。
 「いいよ。どうぞ。」
と、私が手招きすると、その子達はもじもじしながら入ってきました。
 「ソファーに座ってごらん!」
と言うと、3人は大きなソファーに小さなお尻をちょこんと乗せて、キョロキョロ。
 「この写真は、みんな死んだ人とお?」
と、今度は歴代の校長先生の写真を指しながら聞いてきます。(よく聞かれる事ですが(笑))
 しばらく、1年生の質問攻めにつきあっていますと、他の遊びが気になったかそそくさに帰って行きました。

 1年生のお客様でしたが、校長室に入るときの挨拶も、態度もちゃんとわきまえています。1年生でも何年生でも、だれもが学校では主役です。自分が~したい。自分は〇〇先生(担任の先生)と話がしたい・・・・と。一人ひとりの子供の心と向き合うことのすばらしさを、実は子供自身が私たちに教えてくれているのだと私は思います。』

Ⅰ年生の鉛筆の持ち方の中で気になる特徴的な例

 この鉛筆を持っている絵は、私が校長として在職していた頃の5月頃、ある1年生のクラスを参観して描かせてもらった絵です。(決して上手くはありませんが、特徴は見てもらえるかと思います。)全て「くせ(癖)」が見とれる絵です。この絵は、担任の先生方と「1年生の実際」として共有してもらった絵でもあります。1年生だからこそ、学校として取り組む課題の難しさを感じる絵でもあります。でも先生方は、じゃあどうする?教室に正しい絵を張る。でも強要して変えることもできないし。とか早速、共有から対策へとチャレンジしていきました。(上の学校だよりの中で、トピックとしてその月に載せた内容です。)                                   
 一枚の絵が語るものは、大きいものですね。絵から子どもの一生懸命な顔や姿も浮かびます。                   

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