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今年の卒業式 #8

 令和5年3月16日(木)
 今日の夕方のテレビ放送を見ていたら、小学校の卒業証書授与式(以下卒業式)の映像が流れていました。

 子供達が緊張した面持ちで入場する姿、校長先生が子供達一人一人に卒業証書を手渡す場面、そして卒業生の言葉としての「呼びかけ」の様子が流れていました。しかし今年の卒業式で一番の話題は、奇しくもコロナ禍での卒業式でしたので「マスクの着用」の問題でした。
 私もこの日、地域の来賓として、地域の卒業式に出席しましたが、学校がとても気を遣っていらっしゃってる様子がとてもよく分かりました。

 少し神経質にも見える所作ですが、3年間のコロナ禍の終了間際の措置としては、とても綿密でかつ学校の先生方や子供達の気持ちに寄り添ったものだと思いました。保護者の皆さんから見える「我が子」の晴れ姿には、服装ではなく、マスクを外した姿に、お子さんの12歳の晴れ晴れとした笑顔がはっきり見えたことでしょう。きっと3年間分の笑顔だったかもしれません。

 思えば3年前、令和2年3月2日から始まったコロナによる学校の臨時休校。あの時の卒業式は中止となりました。私の後輩の校長の中で退職を迎えた先生は、当然卒業式だけでなく、自身の退任式も無く学校を去ったのでした。そしてあの時の小学校の卒業生は、今年の中学校の卒業式でやっとマスク無しの卒業式を迎えることができました。

 マスク生活という言葉も生まれましたが、この3年間は、子供や先生方にとっては本当につらい学校生活となりました。でもつらさだけでなく、キラキラした学校生活も必ずあったと私は信じています。この場で敢えて、昔、自分が校長として卒業式で話した話「コップ一杯の心」を一つ、次に載せます。


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