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龍馬タタキ

梅田に用事があったので仕事帰りに寄ったのだが、たまたま「高知四万十物産展」を阪急梅田駅で実施してることを知り、覗いてみることにした。しかも初日!自分の中ではそれがメインの目的のような気持になっていた。

カツオのたたきが大好物の私は、そのためだけに高知県に行きたいとずっと願っているのだ。

物産展は駅の改札を入ったところに期間限定のアンテナショップとして設営されており、お仕事帰りの方がぞろぞろと吸い込まれるように入店していた。
その波に紛れて私も入店。
皆さんは入口から順番に、ものめずらし気に商品を眺めていたが、私は冷蔵コーナーだけを目指しぐんぐん奥へ進む。

わ!あった、あった!
「カツオのたたき」(¥2,000)は大量にあったが、その横のスペースの商品はまばらだ。怪しい。
だがそこに、大きなカゴを冷蔵ケースのフチに置き、誰も寄せ付けないように一人のオバァが陣取っていた。オバァはその一画を独占し、まばらに残った商品を一つずつ手に取りどれを選ぶか吟味しているようだ。
オバァのせいで何も見えないが、たぶんちょっと良い、いやかなり良いカツオのたたきが置いてあるはずだと踏んだ私はオバァの後ろに付き、吟味タイムを辛抱強く待った。
オバァは2つ3つを選びやっと去った。

「龍馬タタキ」(¥1,800)

龍馬タタキですと⁈ 
1,800円もするカツオのたたきは買ったことはないが、ここは物産展。期間限定。買うしかあるまい。
ちょっと興奮気味に1本手に取り、レジに進む。
レジの手前にまじめなお菓子のミレービスケットの大袋が売っていて危うくそれにも手を出してしまいそうだったがなんとか我慢した。
お会計を済ませブースを出る。誰よりも短時間で退店したことだろう。
なんといっても帰宅ラッシュの時間帯だから今度はお休みを取ってゆっくり見に来た方が良い。

早速侑さんに事情と購入した商品について連絡を入れる。
ほどなく侑さんから返信がきたが、大喜びと期待が伝わってくる。
家に大葉とニンニクはいっぱいある。しかし、これは侑さんのために途中でおネギを調達しなければ始まらない!

さて、宴会の開始だ。
冷凍されたものだったが、帰宅途中と食事前の入浴の間もずっと冷蔵庫に入れずにいたので包丁で切れるほどには解凍されていた。
パックにはタレとお塩が一緒に入っていたので、半量にだけタレをかけた。タタキをお塩で食べるのは初めてだ。いつものようにポン酢も別で用意。
いざ、実食(`・ω・´)ゞ 

あ!これがカツオのたたきというものですか⁈ 今まで私が食べていたものは何だったのでしょうか?別物です!別物!!一口で恐ろしいほどの感動がありました!!
食事中に完全解凍されたが、食べ始めはまだ少し凍っていてルイベのような食感だったが、これもまたオツ。

さて、塩に初挑戦だ!行くぜ!ソルト!
えええええΣ(゚Д゚)
なんてうまみがダイレクトにやってくるのですか!様子を見ていた侑さんにも早よ喰え、早よ喰えと勧める。侑さんもその美味しさに驚きを隠せなかったみたい。

関西住みの私たちにはこの美味しさは未知の世界だった。
高知県民よ、あなたがたはなんて贅沢な暮らしをされておったのだ(;゚Д゚)
1,800円はどこぞの舞台から飛び降りるぐらいの決心をして支払ったのだが、これは一度口にしてしまうと期間中、何度も試してしまいそうで恐ろしい。実は今日も買いに行こうかなどと思ってしまっている。友人が誕生日のプレゼントの希望を聞いてくれたのでいっそ頼んでしまおうかなんて良くない考えまで浮かんでしまったではないか。

あぁ龍馬よ、関西に住んでおくれ。
そろえた薬味とポン酢は全く必要なかった。


#高知四万十物産展
#龍馬タタキ

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