【裁判傍聴】「あわわ」ってなってたぞ/公務執行妨害/39歳男性

23/8/23 13:30開廷

令和5年(わ)第539号 公務執行妨害 新件

起訴状

23年7月14日、札幌市内マンションにて職務質問をした巡査に液体の入ったボトルを投げつけた。
被告人「間違いありません」
弁護人「投げたのは間違いありませんが、警察官には当たっていません」

証拠調べ

中学卒業後無職。前科3犯。覚醒剤。出所後知人を頼って札幌へ。無断で住居に入っていたので通報される。その際液体の入ったボトルを警察官に投げ右胸に当たった。

警察官

17:00過ぎに住居侵入の警邏無線が入る。以前住んでいた男が勝手に侵入していた。今は違う女性が住んでいる。男に質問を開始するもつっかかってくる様子があった。今住んでいる女性のズボンをはいていた。「そのズボン誰の?」と声をかけると、「お前の声高すぎて聞こえないわ」、「ここは誰の部屋?」と質問すると「お前『あわわ』ってなってたぞと言って、209gの飲み物を入れるボトルを投げられた。追加の攻撃を防ぐため、胡坐の被告人を床に押し倒す。もう一人の警官が腕を押さえ、公務執行妨害で逮捕した。

被告人の供述

警察官に部屋を出るよう言われたがコロナで熱もあって面倒だった。刑務所を出所して知人に部屋を用意してもらった。その時に体調が悪くなった。部屋から出るように言われたのに出なかったのは事実。警察官に物を投げたので公務執行妨害も間違いない。が、ボトルは当たっていなかった。

検察官

ボトルが当たったかどうかは情状にも関わる重要なことなので、次回、警察官の尋問をしたい。

裁判長

では、次回K巡査の尋問をします。ボトルが当たったかどうか警察官の話を聞きます。あと、住居侵入の追起訴のほうも証人の話を聞いて一両日中に決めます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?