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読書で現実逃避

読書は、趣味と言えるほど読んでいるわけではないけど

スキだ。

最近は山崎豊子さんや、三浦綾子さんなど

昭和の女性作家さんが書いた小説をよく読んでいる。


文庫本は片手で持てる。

手のひらサイズの世界が活字の大地に広がっている。

その世界は、現実の世界より決して狭くない。

むしろ、広いことがほとんどだ。

登場人物達は私が経験したことのないことをして

行ったことがないところへ行く。

うらやましい。

読書している間だけは

現実を忘れ、手のひらサイズの世界の住人になっている。


読書をすると想像力が豊かになるという。

確かに、そうかもしれない。

想像すること自体楽しいことだ。

物語に登場人物は何人か出てくるけれど

作中一度も出会わない人がいる時がある。

例えば、A、B、C、Dの4人出てくる話の中で

AとDは始めから終わりまで絶対出会わないことがある。

出会わないので、AとD同士の直接会話はない。

しかし2人は作中において間接的に関係し合っている。

そんなとき、

この2人がもし出会ったらどうなるんだろう?

と、想像するのが個人的に1番楽しい。


しかし本を読み始めるまでが結構きつかったりする。

私は最初の1ページ読むのにかなりエネルギーを使ってしまう。

読書が苦手、嫌いという人もたくさんいるだろう。

そんなとき、私はいきなり10ページくらいすっ飛ばし

よく分からない先の場面から読み始める。


すると知らない登場人物がもう何か事件を起こしている。

なぜそうなったの!?という意外性に脳は弱い。

すぐにすっ飛ばした10ページ前の箇所を読み直す。

そうして原因を掴み納得して、読み進めることができる。

小説の導入部分は、わかりにくく書かれている場合が多い気がする。

逆に少し先のページでは案外分かりやすく、物語の背景であったり

主人公の紹介がされていることがある。

必ずしも順番通りに読まなくてもいい。

せめて読書をしている間だけは

特に精神的に自由でありたいなと思っている。




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