鵼感想

※京極夏彦『鵼の碑』ネタバレ感想です!
一気読みしたからほぼパッション感想のみ 再読したら追加したい。



・Day to Dayの方も読んでたけど、関口が出てきてる!!という感動がまずあった。
・なんか句点が2連続になってるセリフが2箇所あったが……。
・過去の事件についてすごい言及するので、みんな全部読んでるよな!?いくぞ!!を感じた。いいですね。でも登和子とか寒川とかも既存キャラとは全然覚えてなかったな。
・姑獲鳥があるから「見えてるけど見えてない」「覚えてるけど覚えてない」にめちゃくちゃ敏感な関口……てか姑獲鳥が一昨年なことにビビった。そんなに直近の話だったか……
・絡新婦の件があるから"女医"呼びを気にする木場
・関口が他人から良く思われてる描写読むと嬉しいな。基本的に良くは思われないので……あと益田も相変わらず何度も陰気な本質に言及されてて良かった。
・益田と榎木津全然会話しなかったな〜〜邪魅で満足しろということか……そもそも榎木津があんまり出てなかったか。
・鳥口と青木も一瞬でしたね。
・郷嶋はけっこう出てたしなんか話わかる人になっててびっくりした。こんなだったっけ?
・益田が京極堂は関口だけは助けてるつってたとこ、オホホホホホホになった。心が高校生になる〜〜
・一白翁!?!?!?うわーー!!!!
一番大暴れした。てか「一白」や「小夜」では全然ピンと来てなくて「一白翁」と出て初めてすっ転んだ。
・巷説と百鬼夜行が相容れないものであることを作中ではっきり言われるとはね。時代が変わっていくのだなぁ。
・信仰と科学の話はやっぱりおもしろいですね。
・陰謀論の時代に刺さる話だよなぁ。陰謀めいた真実とトンチキ陰謀論とを確実に分けて認識するのって難しいよ
・通常のミステリが一見無関係に見える事柄をひとつに収束させていくところ、鵼は最初から"無い"ということを書いた上で"無い"に持っていくのすごいことだよね。こんなの絶対とんでもないひとつの真実が立ち現れるやつじゃん!え!?関係ないんですか!?じゃあこれまでのことは……
・突如現れた学生時代の友人緑川にビビった。ど、どうなる!?今後!?
・次回作の予告に全然気付いてなかった。続くの嬉しい〜〜
・巷説読み返したくなっちゃった
・太田愛『天上の葦』を読んだところだったので戦前戦中の言論統制・相互監視社会の話に落ち込んでたけど、ここで戦後を読めてよかったな