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第二十一話 忍んでおいで~柚葉と慈朗③そんなの、狡い

 うーん、そうなのかな?・・・結局、柚葉、そうなのかな?

「大丈夫だよ」
「でも、これ、」
「何?」
「抱っこだよ」
「うん、だめなの?」
「なんで?こんなことするの?」
「色々、考えない方がいいかも」
「ダメだよ、二の姫は?」
「あーあ、一番、聞きたくない名前、今、出すなよ、慈朗」
「ああ、でも、そうだよね。柚葉、大ウソつきだから・・・」
「そうだよ、その上で、今は、とっても、正直なんだけど」
「二の姫のことは、やなのに、上からの命令とかで、そうだってこと?」
「まあ、そうだね。仕事だよ」
「えーっ、そんなあ」

 前に、仮病してたぐらいだから、二の姫様とのことは、気乗りしてないのかな、というか、柚葉は、こっちだから、そもそも、女の子は嫌なのかな?高官の人と・・・だったっていうし・・・。二の姫様、可哀想・・・。って、柚葉には言いづらい。そう、柚葉も可哀想なんだ。

「何、考えてんの?」

 今の状況、結局、僕は、大きな柚葉に抱えられて、膝に乗せられてしまってるんだけど・・・ちょっと、逃げるの、難しい。近いよお、顔が近い。どうしよう・・・。

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