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御相伴衆~Escorts 第一章 暗澹たる日々①第七十一話「欲しがって、追えば逃げるに決まってる」
それからの日々、三の姫と数馬は、自然の流れで、その接触が、絶たれて行く。
数馬は解っていた。
桐藤からも、重々、心配されて、言われていたことだ。姫の幸せが一番なのだと。
三の姫の私室から、荷物を引き取る数馬。すぐに、皇妃との夜伽も要求された。解っている。引き離しにかかっていることぐらい。様づけで呼ばれようと、一介の奴隷に、他ならないのだから・・・。
その夜、乱れ狂うような激しさの数馬を、悦びと共に、皇妃は受け入れ、その後、宥めて、甘やかした。これが、慈朗が墜ちた、第二皇妃の齎す、底知れぬ許容・・・、足掻く子どもの彼らを宥める、母のような懐だった。ちくりと心に刺さる何かに、気づかぬ振りのまま、その甘やかさの中に、数馬は、埋没し、溺れた。
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