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『煌めく』ってこういうことだよね  CCA Rhapsody

こんにちは。あら50りっぷです。

いやあ、今回は待ちましたよ。おそらく注文から丸1ヶ月位かかったでしょうか? ようやく昨日AliExpressから届きました。かなり期待度が高かったCCA Rhapsodyのレビューです。定価は9,000円以上するCCA のミドルグレードモデルですが、セールで5,000円で購入

KZ/CCAシリーズでは、価格的にもミドルグレードモデルとなるRhapsody


Rhapsody(交響曲の意)は左右合わせて12のドライバーを搭載したマルチドライバーモデルですが、仕様もびっくりするほど豪華です。KZ ZATで高評価の8mmダイナミックドライバーを2基(片側)搭載した構成は他メーカーでも類を見ないものです。また同型の31736 BA×4基(片側)に中高域を細分化させることで高域の分解能を高めながらも、絶妙なチューニングで自然でまとまりのある響きとヌケの良さを実現しています。

4つの制御スイッチによって低域/中高域をそれぞれ別に2レベルずつ増幅できる


さらに上写真の4つの制御スイッチで低域/中高域をそれぞれ別に1レベル、2レベル増幅可能で、個人の耳に合わせてカスタマイズ幅をさらに広げています。これまでのKZほか最新機種のスイッチ機構は音の変化が非常に小さなものでしたが、Rhapsodyの場合、音変化がとても大きくユーザーはかなり精密にカスタマイズすることが可能です。今回ボクは4つの制御スイッチをすべてON(1111)の超ハイモード!にしてレビューします。

フェイスプレートが金属、ボディーが樹脂製のおなじみのシェル構造。大きなベント穴が特徴
かなり大きめでスイッチ幅分の厚みがあるシェル。装着感はお世辞で言っても中程度。女性には厳しいかも


シェル構造が金属フェイスプレートと樹脂製ボディーなのはKZ/CCAではお馴染みですが、高精度の3Dプリント技術によって成形されています。ただ筐体サイズは他モデルと比べてもかなり大きめ・厚めです。2つのDDとスイッチ機構まで配置するにはコンパクト筐体では不可能だったのでしょう。半透明樹脂の外側からは、びっしり詰まった2つのDDと4つのBAを視認することができ、音導管までが正確に配置されているのがわかります。重量感はそれほど感じませんが、サイズは男性の耳にも大きめなので女性にはちょっと厳しいかもしれませんね。ノズルも太く微妙に長目なので、軸の短いイヤピと合わせると装着感が向上するかもしれません。

太めのノズルまでの長さが長いので、軸の短いイヤピのほうが装着感を向上できるかも


KZ/CCAシリーズとnicehckの16芯銀メッキケーブル C16-4は非常に相性がいい

いつものように、KZ/CCAイヤホンとかなり相性の良い、nicehckの16芯銀メッキケーブル C16-4(AliExpressで2,000円程度で購入できる安価なケーブルながら全音域のメリハリを上げる)にリケーブルし、久々のお気に入りイヤピSedna EarfitlightのShortバージョンに交換して試聴します。

音質について
低域はなんといっても8mmデュアルダイナミックドライバーの威力を感じます。重低音でわかりやすく響かせるのではなく、低音の深みが豊かになり倍増されたように唸るベースが、可聴領域の底部から聴こえてくる感じです。KZシリーズでは大型の12mmDDを採用したZNAよりも低域が濃厚に感じられました。ベースの躍動感やキレも十分なのでリズムのある曲でももたつきません。比較対象としてKZ Castorのベース強化バージョンと比較した場合にはさすがにCastorに軍配が上がるでしょう。Rhapsodyでは低域の量感が他の帯域に悪影響を及ぼさないギリギリのレベルでチューニングされているように感じます。

フェイスプレートのデザインは「翼」がモチーフか? 確かに空に羽ばたくようなヌケの良い音だ

高域は、4つの同型の31736 BAに中高音域を細分化させることで、細部まで粒立ちの良い音のディテールを感じながら、高い解像度と超明瞭でヌケの良い「煌めく」ような良い音を聴かせてくれます。人によっては高域が明瞭すぎると感じるかもしれませんが先のスイッチをOFFにすることで調整が可能でしょう。リケーブルによっても明瞭度は変化するので一概には言えませんが、音が籠もることはまったくないので、むしろ明瞭さを減衰させる方向で調整すればよいはずです。

中域も最高に気持ちよく、バックで奏でるギターやシンバル(ハイハット)の細かな響きまで十分に見通せる能力を持ちながら、決してボーカルを邪魔しないミックスチューニングは見事と言えます。ポップからロックまであらゆるジャンルの曲に没入することができるでしょう。

びっしりと詰まった2つのDDと4つのBA、さらに音導管までが配置されているのが外側から視認できる

カスタマイズ・スイッチをいろいろ試してみた結果、ボクは寒色カリカリ系が大好物なので「1111」の全ONモードが最適解でした。人によって高域を抑えたい場合には「1110」または「1100」もありだと思いますが、低域は「00」よりは「11」のほうが深い低音の旨味を感じられて良いと思います。

パワフルなサウンドステージを心ゆくまで堪能するのに最適なRhapsodyは、室内でNetflixなどの映画視聴をするのにも向いているのでは? マルチドライバーが生み出すどこまでも繊細なサウンドは、圧倒的な「煌めき」と解像感を伴って音楽に没入させてくれるので、自分のお気に入りの曲のディテールを楽しみながら新しい発見をすることができるでしょう。ほかにもマルチドライバーモデルには、エイジングによって変化する音の推移を楽しむ喜びがあることも忘れてはいけません。

それにしても筐体がでかいのが玉に瑕で、外出先にしょっちゅう持ち出すのにはさすがに向いていないでしょう。重量がないので、装着してしまえば気にならないといえば気にならないんですけどね。あくまでも室内専用イヤホンとして長くつきあって行きたいモデルです。良い音なのは間違いないのですから。

AliExpressで購入の場合
【CCA Rhapsody】

https://ja.aliexpress.com/item/1005006268098505.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.50.1912585a3BRsAR&gatewayAdapt=glo2jpn

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