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見た目も超タイプ! 文武両道のイケ女登場 7HZ SONUS

こんにちは。あら50りっぷです。

相変わらずの中華イヤホンレビューですが、商品の価格が少しずつ上昇してきましたね。円安の影響が大きいでしょう。今回はぜひ聴いてみたかったイヤホンを、AliExpressの11/11セールで入手できましたのでファーストインプレッションしてみます。

『赤い彗星』
そんな愛称がすぐに頭に浮かぶほど、センス抜群な見た目をしているマットレッドの憎いやつ! 湾曲したアルミフェイスプレートデザインも高級感がありますし、かっちょいいメタルのロゴがそそります。KZシリーズなどほかの落ち着いた中華イヤホンとは一線を画すデザインです。色も形状も、身につけて外を闊歩したときの高揚感が違いますね。今回、7HZのイヤホンは初購入ですが、エントリーモデルのZERO、新製品のZERO2や、12mm+6mmの 2DD採用の重低音イヤホンLegatoなど評価の高いモデルが多いため、聴く前からワクワクしてしまいます。

かなり『豪華な』化粧箱。開封前から気分も高揚する

製品パッケージを手にしたときから、これは確かにエントリーモデルではないなあ! と高級イヤホンを買ってしまった(かのような)感覚を味わうことでしょう。実際にはセールで1万円を大きく下回るお値段なのですが… 満足度はかなり高いと思います。

ロゴ入りの純正ポーチまで付属する。1万円前半のイヤホンとは思えない充実度


7HZ SONUSのドライバ構成は、カスタムチューニングされた1DD+1BAのハイブリッド機で、この価格帯のイヤホンとしてはベーシックな部類に入ると思います。しかし1DD+1BA構成は、匠のチューニングにかかればマルチBA搭載イヤホンをも凌駕する大好物サウンドを奏でてくれることが多いこともあって、個人的に期待が大きく膨らみます。

ではまず外観から紹介していきましょう。

フェイスプレートは航空機グレードの軽量アルミニウム製
マットな質感で指紋などはまったくつかない。メタルのロゴが美しすぎる

フェイスプレートには航空機グレードの軽量アルミ二ウムを使用しており、質感はマット塗装で指紋はまったくつきません。樹脂ボディーは3Ⅾプリント整形されたもので、金属フェイスプレートながら片側5.7gというのはかなり軽量でしょう。ビルドクオリティも特に問題になるような点はなく価格相応と言えるでしょう。今回は指名買いで「赤」モデルを購入しましたが、ボディーの樹脂部分も赤い半透明でドライバーが覗けるようになっています。

赤い半透明の樹脂ボディーなのでドライバーが覗ける
耳入れのよさは格別。ノズルの長さもちょうどいい。耳型をサンプリングした結果か


筐体サイズはやや大きく、厚く見えますが、耳の形状をサンプリングして整形していることもあって耳入れのストレスは全くありません。ノズルもちょうどよい長さで快適に装着することができます。

なんだこのケーブルは?!
SONUSを他のイヤホンと差別化している特徴のひとつは、付属の純正OCC銀メッキケーブルでしょう。4Nといえば編込みケーブルが多い中で、このケーブルは4本の線材がフラットに並列して整形されています。

他では見たことのない4N並列ケーブルには驚嘆! 電気信号的にも優れていると言う

見た目にはかなり幅広の『きしめん』のようなケーブルで、これ? 取り回し的にどうなの? と思ってしまいますが、意外と装着時も収納時もすっきり収まってしまうのが不思議です。素材が柔らかすぎず、硬すぎないのが良いのかもしれません。コネクタは汎用性の高い0.78mm 2pinで、接続部が後方に微妙にカーブしているため、耳にかけた時に自然なケーブルラインがつくりやすくなっています。3.5mmプラグ部もよくある円錐形ではなく、着脱時に指でつまみやすいように凹みがつけられていて機能的です。端子部の半分が透明樹脂になっていて中が覗けるのも変わったデザインだと思います。

凹みを設けたデザインで着脱しやすい。透明樹脂を半分使用した凝ったデザインも◯

後でも触れますが、SONUSとの相性がベストマッチの高音質・高性能ケーブルで、リケーブル不要、どころか決してリケーブルしてはいけない組み合わせなのです…

こんなところにもチャームポイントが…
もう一つの特徴は、普段目に見えない部分に隠されていました。これはもう、誰でも心を持っていかれちゃうでしょう~。金属フィルターがなんと花びらのデザインになっているのです。

ゴールドに輝く花びら模様の金属フィルター。これは美しすぎる

音質に効果を与える幾何学デザインとかではないので、あくまでもおしゃれを追求した結果と思われますが、男性なら思わずホッコリしちゃうし、女性ならこれを見ただけで「可愛い」と購入動機になっちゃうのでは? このフィルターは複数枚が交換用として同梱されているので、いざというときの安心感があります。

試聴前にイヤピースをお気に入りのものに変更するのが通常ですが、今回は付属の純正シリコンイヤピースの質感、品質、装着感が抜群にいいので、これで聴いてみます。(結果:このイヤピースも最高でした! これだけ別売してほしいくらい)

音質について
付属するイヤピースもケーブルも交換することなしに、イヤホンが本来持っている性能を最大限引き出せるなんてことはほぼありません。価格競争のために、どこかでコストのバランス化を強いられるため、大抵はケーブルやイヤピースにしわよせが行くのです。ですから「無交換」試聴は本当に珍しいパターンとも言えます。さっそく視聴してみましょう。

装着して街を闊歩するときの高揚感が半端ない。人と違うカラーとデザインが好きな人にオススメ

うわあ、これ好きな音だわ!!
メリハリを効かせた寒色ドンシャリで、音の傾向はKZに近く、特に低域が強調されています。でもそれが中域、高域に悪影響を及ぼしていなくて、ボーカルなどもすっきり見通しがよくクリアに聴こえます。音は硬質すぎず若干温かみも感じられるナチュラルサウンドです。高音域の分離もしっかりしていて、明瞭でありながらシャリついたりしないので、長時間のリスニングにも向いています。バラードやチル系ももちろんいいですが、より元気なバンド曲、ダンスミュージックなどを聴くのにむいているかもしれません。

このケーブル、なぜか収納時もすっきりまとまるのが不思議

ハイハットのような細かな金属音もうまく処理していて、しっかり響きながらもそれだけを強調しすぎない上手いチューニングです。中音域はとても自然で、どこか一部が強調されたような不自然さがなく、落ち着いて聴いていられます。低音域のベース・サブベースはキレもスピード感も十分にあって、音の厚みもあるので、これが1万円台のイヤホンの音とはとても思えない驚きのパフォーマンスです。先に登場した「きしめん」高品質銀メッキケーブルが実にいい仕事をしていて、このSONUSの明瞭感、音場感、分離感はこのケーブルとの組み合わせでないと得られません。そういう意味ではリケーブルの必要はまったく無く、徹頭徹尾この組み合わせで聴いてほしいイヤホンなのです。イヤピースも他のものに交換してみましたが、付属の純正イヤピースとの相性がもっとも良いと感じました。

元気はつらつでありながら容姿端麗で上品な所作、さながら文武両道の小麦色の美女学生に例えられるでしょうか。「高嶺の花」とはまた違う、なんとなくいつも一緒にいたいタイプね。いや、これかなりレベル高いですよ、7HZ SONUS。重低音おばけのLegatoよりおとなしいのは間違いないでしょうけどね。まよわず1本買っちゃってください。
ボクのお気に入りイヤホンリスト、もちろんランクイン確定です!

【7HZ SONUS】
AliExpressで購入の場合

https://ja.aliexpress.com/item/1005006012808802.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.16.42e0585aExvV0E&gatewayAdapt=glo2jpn


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