闇の夜明けに清々しくめざめる niceHCK BlackDawn
こんにちは、あら50りっぷです。
先日AliExpressの2023年モデル在庫一掃セールで2,300円で手に入れた新しいniceHCKの銀メッキケーブル、 BlackDawnをレビューします。
BlackDawn（『闇の夜明け』とでも呼ぶのか）は高品質な台湾製5N純度の銀メッキ銅線を使用した4芯ケーブルで、見た目も精悍なブラック一色、Jialaiシリーズのように高品質な布被膜で覆われています。
実はこれと同じケーブルを、端子違いでMoondrop LANとも組み合わせているので、実力はお墨付きです。
Jialaiと比較して太さは若干太いものの、線材はタイトに編まれていて布の毛羽立ちも無く、タッチノイズや取り回しもJialai同様とても使いやすい軽量ケーブルです。見た目以上に「軽量」なのは、線材以外にもコネクタ部が軽量アルミ製であることにも起因します。実際、外に持ち出すときにも苦にならない重量にはおさまっています。
布被膜中の銀メッキ銅線は実際には細めなのかなと想像するのは、高域こそ強調気味でありながら、中域～低域を分厚くするほどの量感は生み出せていないのが理由です。つまりBlackDawnは、リケーブルで劇的に音を変化させる系ではなく、本来の音傾向のまま解像度を底上げする系だと感じます。見た目の質感の高さで、組み合わせるイヤホンまで高級機に見えてしまうのも二次的なメリットでしょう。
KZのイヤホンと組み合わせようとQDC仕様を選びましたが、2pinが他社ケーブルより少し長めの設定であることと、丈夫な黒いブラケットが印象的で固定力も十分高いものでした。
音質について
5N銀メッキ線は単結晶銅線ほど高純度なわけではありませんが、無印の無酸素銅線と比べれば高品質なので、今回はベース／サブベースが迫力のパワー系3DDモデル、CCA Trioと組み合わせてみることにしました。
かつてはベース強調ケーブルである｀JSHiFi Osean｀との相性が抜群だったTrioですが、低域減衰さえなければ、見た目的にはBlackDawnとの組み合わせは悪くないと考えたからです。
装着してみるとTrioの鈍色のフェイスプレートとBlackDawnの精悍な黒被膜が見事なマッチングです。耳掛けのアール部分はJialaiより曲がりが強く硬めで、しっかり耳に固定できる反面多少ストレスを感じます。
高域は銀メッキお得意の解像度の高い強調された音で非常に好みです。刺さりを生むこともなくいいレベルでまとめられています。Oseanよりも高域は強調されているようにも感じます。
中域は凹むことなくボーカルの艶が十分に全面に出て楽しめるバランスになっていて、もともと何も付加する必要のないパワー系Trioには量感の不足も感じません。Trioのいいところが引き出せている感じがします。
そして低域。ベース強調系ケーブルのOseanよりは落ちるかな、と想像していましたがBlackDawnとの組み合わせで聴かせる低域もなかなかすばらしいもので、不自然なほどブーストするというよりTrioの低域表現のポテンシャルを最大限活かしきったという表現がぴったりでしょうか。ベース／サブベース共にとても深くて豊かな響きが感じられます。でありながら高域もしっかりとクリアに聴こえるので、バランスチューニング的にも見事なマッチングと言えるでしょう。想定以上に見事な組み合わせになってしまってボクもびっくりしてしまいました。まさに低域好きのボクには最高のバランスです。これからしばらくは碧い稲妻 Oseanには悪いけど、闇の使い BlackDawnと組み合わせて聴いていきたいと思います。
AliExpressで購入の場合（セール価格は変動あり）：
【niceHCK Black Dawn】
https://ja.aliexpress.com/item/1005006220374567.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.5.28c5585avb3kby&gatewayAdapt=glo2jpn
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？