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常に用意は欠かさないようにしようと決意した日

たった200円が払えなくて死ぬほど焦った

先日、コインパーキングの200円が払えずに死ぬほど焦った話をします。普段「電子決済派で現金を持ち歩かない人」にぜひ聞いて欲しいです。

娘の4か月検診に行った時のことです。検診会場は駅近のため、専用の駐車場がありません。「公共交通機関でお越しください」と検診のお知らせに書いてあったのですが、バスを使っても徒歩とさほど時間は変わりません。それに、急に暑くなりました。娘を連れての往復50分は非常に心配です。

私は車で検診会場に向かうことにしました。近くのコインパーキングに停めて、少しだけ歩けば検診会場に到着します。当日は夫もお休みを取ってくれていたので、私と夫と娘の3人で車で検診会場へ向かいました。

検診会場には娘と同じくらいの月齢の赤ちゃんたちの群れが。こんなに赤ちゃんっていたんだ!という驚きとあっちこっちで爆発している可愛さで、検診はとても楽しく終わりました。

検診会場を出た私たちは、駐車料金1時間を無料にするため、長崎からやってきたというカステラと地元で有名なコーヒー屋さんのカフェインレスのコーヒー豆を購入し(支払いは電子マネーで。)ルンルン気分でコインパーキングへ向かいました。

コインパーキングに到着し、駐車券を入れると、少し時間をオーバーしていたようで、200円の文字が。普段、私は財布を持ち歩かず、現金が必要そうな時にだけ財布をカバンに入れるのですが、その日はうっかり忘れてしまいました。

一方の夫は、普段はしっかりお財布を持ち歩いています。

・・・、普段は。

この日は普段と違って、娘の着替えやおむつ、バスタオルなど、夫はいつもとは違う荷物を持ち歩く必要がありました。普段とは違う荷物のために、普段とは違う大きめのリュックにしていました。

あぁ。非常にマズイです。夫のお財布はいつものカバンと一緒にお家でお留守番です。

最悪なことに、私も夫も財布を持っていません。本当に最悪です。今、私たち夫婦はたったの200円が払えずに、このコインパーキングから車を出すことができないのです。

ついさっきまで、娘と同じくらいの月齢の赤子たちの群れに癒され、カステラとコーヒー豆を買ってウキウキウォッチン♫チェケラッチョ♫と言いながら最高の気分だったというのに、無料分を少し超えて加算されてしまった、たった200円の駐車料金が支払えずにここから出られないなんて!と一気にうろたえだします。

私:「1人が家まで歩いて財布を取りに行こうか?」

夫:「えっ!?こんなに暑いし、往復50分くらいかかるし、娘っちも我慢できる?しかも、待っている間にまた駐車料金が上がっちゃうし。」

私:「どうしよう、どうしよう。」

夫:「カバンの中に小銭落ちてない?」

私、チャックというチャックを開け、ポケットというポケットを探す。

「・・・。ない。」

夫:「車の中にお金置いてないっけ?」

私:「・・・。置いてない。」

ここから20分後、さらに駐車料金が加算されます。焦る気持ちで何とかしないと!と、とりあえず目に入った精算機のインターホンをピンポンします。

私;「すみません。家に財布を忘れてしまって、200円が払えないんです。さっき、提携しているお店で買い物して1時間は無料にしてもらったんですけど、他に買い物すれば無料になる時間って延びますか?」

精算機の向こう側のおじちゃん:「はい。3000円お買い物していただければ、1時間追加で無料になります。もう3000円さらにお買い物すれば、2時間無料になるので、先ほど無料になった分と合わせて、最大3時間までなら無料になりますよ!」

おぉ!ありがとうおじちゃん。ナイスだおじちゃん!これで何とかなります。電子マネーでならいくらでも支払えます。

ただ、次の加算まであと20分しかありません。急がなければ。もたもたしていると、3000円+3000円で6000円のお買い物をする羽目になります。いくらでも払えるとはいえ、無駄に3000円は使いたくありません。

私と夫は先ほどの検診で7.1キロだと判明した娘を抱っこ紐で抱えながら一番近い提携先のスーパーまで大急ぎで、でも、娘が揺れないように小走りで向かいました。

店内に着いてからも、何を買って3000円にしようか、パニックで商品がなかなか選べません。いつもの買い物なら、3000円なんてあっという間に超えてしまうというのに。

前日に買い物をしてしまっていたことも、商品選びの邪魔をします。必要なものは一通り買っていたので、他に何が必要かパッと思い浮かばないのです。

「そういえば、お米がなくなりそうだったかも!お米なら金額が稼げる!」

そう思って、お米コーナーを探すのですが、なんと、お米コーナーが見当たりません。どうやら、駅近のスーパーだったため、重量のあるお米は需要が少ないみたいです。柱と柱に挟まれた、分かりにくい小さなスペースにお米コーナーはありました。

時間がないなかで買い物をするのは、なかなか難しいものでした。お米と豚肉、それから確実に3000円を超えるようにパンをいくつかカゴに入れて、大急ぎでお会計し、袋に詰め、駐車場の精算機まで向かいました。時間に間に合わないとさらに3000円、追加で何かを買わなければなりません。

精算機に駐車券を入れて、スーパーでもらった無料券を入れて、なんとか無事に駐車料金を0円にすることができました。20分のタイムリミットに間に合ったのです。いやぁ、本当、死ぬほど焦りました。

普段財布を持ち歩かないくせに現金を持っていないのはダメ

私は5年ほど前からお財布を持ち歩かなくなりました。というのも、仕事に行く際に、カバンに財布があると重たくてしょうがないのと、会社と家の往復生活の中で買い物をすることがなかったからです。

いざ買い物する必要性がでてきても、QUICPayやバーコード決済などの電子マネーで支払いができる所でクリアできます。

育休に入った今は、手帳型のスマホケースに運転免許証と健康保険証を入れています。買い物に行く時や用事がある時は、スマホケースだけあればOKというスタイルです。電子決済ができるか不安な時は財布をカバンに入れます。

一方の夫はというと、「普段お財布を持ち歩く、電子決済派」なのですが、いつもとは違うカバンにしてしまったため、お財布を忘れてしまいました。

普段財布を持ち歩かない私に声を大にして言いたいのですが、
普段から財布を持たないくせに現金まで持っていないのはダメ!よくない!

どこもかしこも電子決済OKとは限らないのに。もしかすると停電や通信障害で急に電子決済が使えなくなるかもしれないのに。

今回は本当に反省しました。私たち大人だけならまだしも、まだ4か月ほどの娘にも大きな負担を強いるところでした。反省、反省。

スマホに1000円入れた

現金はいくらか持っておかないと、災害が起きた時とか有事の時に困るよな。と、ふと思うタイミングはこれまでに何度かありました。「家に帰ってからスマホに1000円入れとこう」とその時は思うのですが、家に帰るとすっかり忘れてしまう。

「後でやろう」は全然やらない。一生やらない。

でも、今回猛省した私は帰宅してすぐやりました。まっすぐ財布に向かい、1000円札を取り出して、スマホケースに入れました。

電子決済で身軽になった私ですが、たった200円が払えないという事態に直面して、少しくらいは現金も持っておこうと強く心に刻んだ出来事でした。

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