解けないと悔しい簡素詰将棋002
「将棋上達の探求」の管理人むとせです。
簡素図式詰将棋は将棋ファンならば解きたくなる問題が多いです。持っている本やネットでいい問題を見つけましたらできる限りNOTEに載せていく予定です。
01.詰将棋のご案内
今回の詰将棋は、酒井順吉五段(出題当時、現在は七段)の問題です。将棋世界(昭和61年2月号)の付録「全棋士出題新作詰将棋(中)」の第30問です。
02.問題図と棋力判定 快感詰将棋
13手詰の詰将棋です。手数は少し長いですが、5手目までを絞れればあとは簡単です。時間を気にせず取り組んでいただきたい問題です。アンチ詰将棋ファンを増やしたくないですから。解ければ快感を得られる詰将棋です。
棋力判定は、2分以内に解ければ未来の将棋三段候補か、すでに将棋二段以上の実力者ではないでしょうか。時間無制限で解ければ本物の将棋2級はあるはずです。
03.ヒント1
初手は桂馬が成ります。余裕があれば詰まない変化も研究しましょう。「詰まない詰将棋が将棋上達に効果的だ!!!」というプロもいます。実戦では詰まない変化を読み切ることも重要ですから、とても頷ける発言です。
04.ヒント2
3手目の銀打ちが少し難しいかもしれません。上部に逃げられない打ち方とは?
05.ヒント3 大サービス
6手目の局面です。残り7手です。
06.ヒント4 出血大サービス
8手目の局面です。ここからの5手は初級者でも自力でお願いします。
07.詰め上がり図と解答手順
08.感想とまとめ
<問題図の再掲>
素晴らしい簡素図式詰将棋でした。これほど単純な形にも関わらず、複数の手筋を学べます。攻め方の3手目3三銀や5手目2一銀は重要な手筋です。受け方の(玉側)の4手目と6手目の逃げ方も大切で、ここで間違えると短手数で詰みます。
初級者の方は盤駒を使ってじっくりと並べてみましょう。中級者の方は途中の変化をお楽しみ下さい。上級者の方は脳内将棋盤で並べてみましょう。
得るものが多い良問でした。最後までご覧いただきありがとうございます。今後も良問を取り上げ続けます。お楽しみ下さい。
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