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石鹸が好き

何年前からか、もう10年近く経つかも知れない。
私は、髪も身体も全身を石鹸で洗いたくて、シャンプーというアイテムをやめた。石鹸で洗いたいが故に、パーマもカラーリングもやめてしまった。この先一切しないと誓いすら立てた。バージンヘアに戻そうと考えたのだ。

それは何故か。簡単にできる時短と節約だったから。
カラー剤など薬剤への不安や、添加物をできるだけ避けたい思いも強かった。

全身は一枚皮で繋がっている。身体を石鹸で洗って、そのついでに髪も石鹸で洗えると、サッパリ爽快気分が3割増しになる。

私は鼻がとても利くので、香料にもとても敏感。品質の低い香料は、異臭でしかない。
オジサンの加齢臭も圧倒的に臭いし、柔軟剤もハラスメント級で、気分が悪くなる。
女子の後ろに立った時の髪の匂いも、申し訳ないけれどその殆どが臭い。

石鹸で髪を洗いクエン酸でリンスすると無臭。
それに慣れてしまいそれを良しとしているのだけれど、何年かごとのサイクルで、久しぶりにシャンプーを使ってみようかと考える時がある。
臭いと言いながら、ほのかな香りやシャンプー特有のシットリ感に憧れる時があるのだ。

そしてその都度、行きつけのサロンの店長に相談し、やめといた方がいいとアドバイスされる。
この手触りや質感に慣れているなら、どのメーカーのシャンプーを使っても、今より変なシットリ感があると思うとの事。それならやめとこうと思い直す。

最近、洗顔料は石鹸からとあるジェルウォッシュに変えたけれど、ずっと私は石鹸が大好き。
原材料もきっとピンキリあるのだろう。オリーブオイルに米油、パーム油…植物由来を強調する石鹸が多い中、個人的には牛脂も私は良いと思う。
使用感や仕上がりは、私はお値段なりではないと感じていて、リーズナブルな石鹸でも良品は沢山ある。
洗い上りが意外と突っ張るモノもあれば、手頃な値段でリッチな泡立ちのモノ、香りが優しくて癒されるモノ、クレイ入り、果皮入り、思い切って買ってみた高級石鹸が必ずしも良いとも限らず、コレが良いと評価するのがなかなか難しい。

私の肌は、何を使うかそこまでセンシティブに悩む必要がなく、年齢の割にはすべすべだと思う。実際に触った男性からわざわざ言われるので、まぁそうなのだろう。
泡立てた石鹸で何も考えずにガシガシ洗えるのだから、楽チンで有難い話だ。
石鹸贔屓になると、お風呂場がスッキリする。
添加物がこれでもかと入っている液体のボトルやチューブを置いていたスペースに、空きができる。
使用感や香りの異なる石鹸を幾つか置いておいて、使い分けるのは楽しい。
髪を洗い終えて香りがないのは少し淋しい時もあるけれど、信頼を置く石鹸さまさまなので、このまま石鹸ライフを続けようと思う。

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