あの日から【大阪北部地震】

大阪北部地震から、今日で5年が経ちます。

あの日、ぼくは大阪に住む小学6年生だった。

妹と登校班に向かう途中、突然揺れた。
頑張って立つことができるくらいの揺れ。
電線がひどく揺れていた。
妹はぼくの腕にしがみついていた。

そして地震が収まると母が家から出てきて、登校班のとこまできた。
先に学校に行っていた登校班の人たちが、休みになったと押し寄せてくる。
児童たちが休みだと喜んでいる中、ぼくはあまり喜べなかった───。

そして数日間、女の子が塀の下敷きになったというニュースがずっと流れていた。
ぼくは余震が来るたび怖かった。
この地震のせいで、地震が来たら身構えるようになった。
あの時と同じ音がしたら身構えるようになった。

大阪北部地震でこれなのだから、関東大震災や阪神・淡路大震災はもっと人の心に深く傷を残したと思う。