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五臓 肝

雨水薬膳の勉強会の難解な中医学用語を調べています。
五臓の肝、脾。そして疏泄(そせつ)、衛気(えき)という聞きなれない言葉でした。

 🌺肝とは 

クラシエ漢方さんより 

肝は自律神経や情緒などをコントロールする臓腑です。

・疏泄(そせつ)をつかさどる
疏泄には、全身の気をめぐらせ、精神状態を安定させる働きがあります。全身の気の流れがよくなると、睡眠・食欲などが安定します。

・蔵血をつかさどる
蔵血とは、血液を貯蔵し、血液の流れを調節する働きです。血液を貯蔵することにより、目の疲れ・頭痛・めまいなどの症状を予防することができます。

・筋をつかさどる
血液を貯蔵することにより、筋(すじ)に栄養を与え、関節の動きをスムーズにします。

・華は爪にあらわれる
肝の状態は、爪にあらわれます。肝の血液が不足すると、爪にツヤがなくなり、割れやすくなります。 (*華…五臓の状態があらわれる場所のこと。)

・目に開きょうする
肝の状態は目にもあらわれます。肝の血液が不足すると、目の乾燥・視力低下などが起こります。 (*開きょうする…五臓の異常は体表の器官にあらわれる。)

・液体は涙
肝が正常な状態のときは、涙は目を潤し保護してくれます。肝の血液が不足すると、目が乾燥したり、異物感を感じたり、夜に目が見えにくいなどの症状が起こります。

・情志(感情)は怒
肝の気の流れが悪くなると、イライラしたり怒りっぽくなったりします。

クラシエ漢方さんより

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😃💡肝がなんとなくわかってきました。 
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🌺疏泄(そせつ)とは 

疏泄とは
疏は「流れが通じる」 泄は「排泄」の意味がある。
肝の疏泄作用には、気(基本的な生命エネルギー体)、血(血液)、津液(体液)を正常に循環させる作用がある。

「気」には機能的(精神的)性質があり、「血」と「津液」は物質的性質が強い。
従って血と津液の物質は、気の生理作用のひとつである推動作用により、血や津液を循環させる。

推動作用には、肝の疏泄作用の影響が強く表れる
各臓腑の生理機能が正常に活動する基本は精気を滋養する(気の循環作用により血や津液が循環する)ことであり、 また各生理機能が正常に活性化する作用は肝の疏泄作用に依存することが大きい。

 researchmap故梶間育郎先生 追悼特別寄稿より 

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😃💡簡単そうで難しい。全身を巡る血液や体液。気(精神)が影響するということですね。
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 🌺衛気(えき)とは 

中医学では、花粉やウイルスなどの外敵から身を守る力を「衛気(えき)」と呼んでいます。
身体を守る衛気は五臓の中で特に「肺・脾・腎」と深い関係があります。 「肺」は呼吸器系の他、体温調節や体液の代謝を司り、衛気のバリアを全身に張り巡らせる働きがあります。 

ヤマト漢方薬局さんより 

「衛気」は気の中の1つで、名前の通り『防衛の気』です。
皮膚や肌など体表面に存在するとされており、
・体表を守り、邪気の侵入を防ぐ
・汗をコントロールして、体温を維持する ・皮膚や臓腑を温める などの働きがあるとされます。

神戸東洋医療学院付属治療院さんより


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