薬草デビュー35 オオバコ 生薬名 車前草、車前子、 性質 寒、 味 甘、帰経 肝、腎、小腸、肺


蓼科親湯温泉のオオバコ

   親湯温泉で念願のオオバコ群生に会えて嬉しかった🎵😍🎵です。
   どこにでもあるらしいオオバコ。でもなかなか会えなくて、スーパーの植木中にポツンとあったり、それでもうれしくてオオバコに挨拶してたり。
   オオバコ群生に出合いたいなあとずっと思ってました。古代から使われる薬草中の薬草ということで憧れの野草オオバコ。
  
   去年北鎌倉の野草散策会でオオバコ群生の道を歩いてて
  オオバコは踏めば踏むほど人の足によって種が運ばれると聞いて、気持ちよく踏んづけながら歩くことができました。
   

北鎌倉のオオバコ

  摘まずに帰ってきて、北鎌倉のオオバコ残念!💦。
  次にオオバコ群生に会ったら絶対摘んで薬草として使うのだと決めていました。

  蓼科親湯温泉でオオバコ群生に出会って、わぁー、やったー😃✌️で、踏みつけて歩きました。
  今摘んだら鮮度が落ちるから、明後日帰るときにいっぱい摘んで帰ろう!
  翌翌日は大雨でオオバコの場所まで行けなくて、今回もオオバコ摘みが出来ず、残念!💦
泣く泣く帰ってきたのでした。
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オオバコを検索すると効能効果の記事がたくさん出てきます。


北鎌倉のオオバコ

「家庭で使える薬になる植物Ⅰ集」からオオバコ効能効果を抜粋します。

咳止めの妙薬  オオバコ
生薬名  車前(シャゼン)、車前子(シャゼンシ)

オオバコは大葉子で、その葉が広くて大きいことからつけられた名前。方言がたくさんある。

車前という漢名は『神農本草経』にあり、『本草綱目』の解釈名には、これまたたくさんある。
  陸機の『詩経』(235~300年代の中国の詩人及び植物学者)によると
「この草はよく道辺および牛・馬の足跡中に生えるところから、車前・当道・馬冩(カンムリを取った字)・牛遣」などの名称がある。冩(カンムリを取った字)は履き物だ。幽州地方ではこれを牛舌という。ガマがよくこの草の下に隠れているところから、ガマ衣と呼ばれることもある」とある。
車前子とはその種子のことで、おもに中国の漢薬店で使っている漢薬名である。

中国の漢薬店では、この草の穂を馬鞭草と読んで薬にしていることがある。
馬鞭草はほんとうはクマツヅラが正しい。
また馬鞭草にミソハギの穂をあて、薬用にしている漢薬店も中国では見られる。

オオバコは日本でも中国でも、ともに路傍や庭園そのほか、普通にたくさん生えている雑草であるが、古くからその若葉が常食にされ、また牧草にもされていた。
昔、蔬菜の種類の少ない時代には、常食にもされていたであろうが、今の世の中ではほとんど食用にされていない。
しかし、いつどんなことがあるかわからないから、救荒食として知っておくとよい。

草のなか
    車前草鞭を
         あげにけり          無門

採取期と薬用部

  日本では、全草と種子とを薬用にしているが、
中国では種子と穂と薬にしており、種子を車前子、穂を馬鞭草と言っている。
全草を薬用にする場合は、花穂の出たころ、すなわち葉の中から鞭を出したころに採取して、陰干ししたものがよい。
種子は、果実が充分に熟し、円錐形の果実が上下二つに裂ける前に採取して乾燥するとよい。

薬効
車前はセキドメあるいは利尿剤として応用されるほか、
下痢止め・淋病・湿性脚気・関節の腫れ痛み・熱さまし・血止め・目の充血・胃病その他に効がある。
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穂が立つオオバコ

ウイキでも調べてみました

葉や種子は咳止めなど薬用になり、若い芽は食用になる
  若葉は茹でて、水にさらすと食用になる。採取時期は4 - 6月ごろとされ、葉脈が硬いので、花をつける前の株の中心に近い若い葉を選んで摘み取る。
  摘んだ葉はよく茹でて水にさらし、おひたしや和え物、油炒め、バター炒めにしたり、生のまま天ぷら、刻んで炊き込みご飯にする。    天ぷらにするときは、葉に切れ目を入れておかないと、揚げている最中に空気を含んで破裂し、油が飛び散る危険がある。
   近縁種のヘラオオバコ、トウオオバコ、エゾオオバコなども同様に食用になる。
   乾燥させた葉は、お茶(オオバコ茶)にして飲用できる。
   
   外皮からとれる食物繊維は、カロリーが低く満腹感を感じさせるもので、ダイエッターの食材になり、ダイエット食品の材料としても使われている。
    また、吸水すると粘性のゲルを生成する性質を利用し、小麦アレルギー、セリアック病患者の為にグルテンの代用品として、サイリウム等の名でも利用されている。

 

親湯温泉のオオバコ

 ☘️生薬 
   オオバコの成熟種子を車前子(しゃぜんし)、花期の全草を天日で乾燥したものを車前草といい、日本薬局方に収録された生薬である。
   また、葉だけを乾燥させたものを車前葉(しゃぜんよう)という。
成分として、花期の茎と葉に、配糖体のアウクビン、ウルソール酸を含み、種子にコハク酸、アデニン、コリン、脂肪酸を含む。
   種子、全草とも煎じて用いられ、服用すると咳止め、たんきり、下痢止め、消炎、むくみの利尿に効用があるとされる。
  また、葉も種子も熱を冷ます効用がある。
  漢方では、車前子は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などの漢方薬に配合される。
  車前葉は漢方薬として慢性気管支炎や高血圧症に使われる。
民間療法では、膿が出るような腫れ物には、葉を火であぶってよく揉んでから、患部に貼り付けると治るといわれる。
また、夏場に全草を採取して天日干しし、煎じて茶代わりに飲むと、消炎、利尿、下痢止め、胃腸病によいと言われている。

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