危ない野草 スイセン 生薬名 水仙花、水仙根


日本スイセン

スイセンの花が好きです。ブラザーズ・フォーの「七つの水仙」という歌も好きです。
冬から春にかけて咲くスイセン。標高2000m近い山でも春になれば咲き出す。強い花だなと感心します。
無精な私が植えても毎年咲いて冬の花壇を彩ってくれます。
そんなスイセンが全草有毒と知って悲しくもなりました。

花壇のスイセン

でも実際野草として、花が咲いていない細長い葉っぱをニラやノビルと間違えて食べて食中毒を起こした例が多々あるということなので、注意しなければいけないのだなと思いました。

日本スイセンの葉は太いのでニンニク葉のよう

中村臣市郎著書「家庭で使える薬草107種危ない野草」より

スイセン

中国、日本に分布し、沼、池の淵や樹木の下などに自生しています。

形状
多年生の草本で、球根は卵円形、白色で多肉質。葉は互生、直立して長線型をしており、長さ30~45cm、幅1~1.8cm.先端が尖っており全縁。
上面は粉緑色です。早春に白い花を咲かせ、4~5月に楕円形の黒い実をつけます。

有毒成分
新鮮な花は精油0.2~0.45%を含み、主成分はオイゲノール、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、リネロール25%、シトロネロールなど。
中国ではこの花を月経不順などに用いています。
水仙根と呼ばれる根にはリコリンなどよアルカロイドが含まれており、抗がん作用、抗ウイルス作用などもあります。
外用としては虫さされや、魚の骨が刺さった時に塗って骨を柔らかくしたりします。乳腺炎の治療には、根を絞って湿布すると毒を散らすことができます。
⚠️ただし球根にはかなりの毒性があり、動物実験では吐き気を起こし、大量摂取の場合は死亡します。中毒症状としては活動の減少、食欲減退、体重減少などがありますので、内服はしないでください。

厚生労働省のホームページより

⚠️細い葉のタイプのスイセンはニラによく似ているため間違えやすい。また、ノビルも過去にスイセンとの誤食の例がある。鱗茎はタマネギと間違えやすい。葉を揉むと(または切ると)ニラはニンニクのような強い刺激臭(ニラ臭)があるが、スイセンの臭いは弱く青臭い

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?