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五感にこだわって焼き肉を書く

どうも新山タカです。
コンテンツ制作に映像作品の言語化が役に立つということで
以前それをやってみたのですが
今回は焼き肉を食べるシーンで練習してみたいと思います。
方針は五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)にこだわる、です。

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ああ腹が減った。
仕事が忙しくて朝から何も食べていない。
とにかく食事ができるところを探そう。
おお、あそこにうまそうな焼き肉屋があるじゃないか。
見た目はお世辞にもイケてるとは思わないが
このぐらいのほうがちょうどいい。

よしここに決めた。

さて何を食べるか。
考える気力もほとんどない。
メニュー表しっかりしていて重いな。
定番のカルビにタン塩、あとはハラミにライス。
それにウーロン茶。
こんなところか。
うわ、ちょっとけむいな。
向かいのテーブルの煙が回ってきた。

「前、失礼します。」
七輪が運ばれてきた。
炭火の本格焼肉だ。
赤々と燃える炭がうまい焼き肉を期待させる。

「にーく、にーく、にーく」
もちろん声には出さないが
俺はこころの中で肉コールをシャウトした。

注文の品が運ばれてきた。
「タン塩はゴマ塩とごま油たっぷりで食べてね。」
おかみさんからアドバイスをもらう。

さて焼くか。
まずは先鋒タン塩選手から。
このタンシオ、とても分厚い。
シュルシュルと焼けるいい音がする。
とてもいい眺めだ。
ゴマ塩とごま油をたっぷりつけて食べる。
この食べ方は新しくていい。

次はハラミ。
ここのハラミはニンニクのきいた
特製のガーリックハラミだ。
ニンニクを落として七輪に乗せる。
ジュウジュウ焼ける音が気持ちいい。
十分焼けたら落としておいたにんにくを
のっけてパクリ。
うめー。口の中がニンニクまみれだ。
ニンニク臭いがこれはたまらん。

本日の焼肉三番勝負
最後は大将、カルビだ。
サシの入り方が目にも鮮やか
魚だと大トロだね。
よろしくお願いします、押忍。

肉を乗せるとシュルシュルと
焼ける音がする。
焼きが進むとシュルシュルからジュウジュウへと変わる。

よし食べるぞ。
カルビはとけるような柔らかさで
甘い脂の味が染みわたる。
まさに旨味の塊だ。
たれにつけてライスをかき込めば
これに勝るものなどあるだろうか。
いや、ない。

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今回は五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)にこだわってみたわけですがこれを意識するとだいぶ書くことが増えていいですね。

この作品はフィクションです。
実際の人物、団体、牛さんとは関係ありません。






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