TRON (後編) ―ハイエナに嗅ぎ付けられ―
1989年 文部省・通産省(当時)所管の「コンピューター開発教育センター」は、教育用パソコンのOSとして「Bトロン」を指定した。
マシンもOSも日本製の「純国産パソコン」の誕生が期待された。
だが同年4月、米国通商代表部(USTR) が「不公正貿易障壁」の候補にトロンを入れていることが判明する。
いわゆる「包括通商法スーパー301条」の対象候補に挙げられたのだった。
これにより国内大手メーカーはBトロンのパソコンへの搭載を見送った。
誕生したばかりで国内でさえ普及していなかったBトロンが自動車と同じような脅威として取り上げられ、純国産パソコンの夢は打ち砕かれたのだった。
・獅子(…)の暗躍
「孫正義 起業の若き獅子」という本に、”TRON蔓延を水際で阻止”というタイトルの章がある。
何と、トロンを潰した犯人は私だと本にて自白をしているのだ。
「『日の丸OS』なんて名称は排他的で、海外の人には絶対受け入れられないし、このトロンの存在が日本を世界から孤立させ日本を滅ぼす!」
「日本の遅れているコンピューター産業がますます遅れるんだ!」
「とにかくトロンは日本を破壊するんだ!」
孫は89年にソニーの盛田氏らと勉強会をし、「国益を守るべき通産省が海外のコンピューターを締め出そうとして日本の国益を潰そうとしている」などと説得
「なるほど大変だ!」と盛田は経団連に働きかけ、通産省とともにトロン潰しに奔走した。
しかし、1980年代後半の日本はコンピューター産業で遅れてるどころか、半導体は最強に強かったしコンピューターの開発も強かった。
そういう日本の現実・実力を全く無視した事実と異なる事を吹聴して回っていた孫
台湾の浙江財閥のフロント企業をやっているソフトバンクの孫正義がトロンを潰して回っている、それと同時にアメリカの方で (USTRより)貿易障壁報告書が出るという ”奇妙な偶然”が1989年に生じていた。
詳しい発言は知りませんが、この事を知った坂村健トロン開発教授は文句を言ったというのは当然に過ぎるというものだろう。
ソフトバンクといえばCMで、日本を犬扱いにしていると都市伝説的に言われているが、YモバのCMではバカボンのパパを採用しているのも意味有り気に思えてきたりもする。
搦め手の得意な姑○くな獅子サマなら、上手くコケに出来てるとほくそ笑んでいたりするのかも知れない?
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