実習最終日の帰り

私は教員を目指す大学院生である。そして今日は実習の最終日が終わり帰るところだ。帰りはいつも車で実習にいく私を含めた3人でラーメンを食べて、私と友達1人は駅で降ろしてもらいタバコを吸ってそれぞれのホームへ別れを告げた。ホームに立っていると隣は部活後音楽を流しながら笑い合う3人組高校生4人組が並んだ。もうあの頃には戻れないんだなと思いながら電車に乗った私は早速イヤホンをつけ爆音でandymoriの「ファンファーレと熱狂」を流した。andymoriは大学から聞き始めたが、なぜか小中高時代の思い出も蘇ってきた。実習最終日で担当学級の生徒とお別れしたからなのか、それはよくわかない。爆音聞きながらそんなことを考えていると最寄り駅を通りすぎていた。まあいいやーと思いながら降りてホームで待ってるとまたもや高校生の笑い声が隣から聞こえてきた今度は男女6人組の高校生。流石に「青春なんてクソ喰らえ!」なんて思ってしまう。そのタイミング流れてきたオレンジトレイン。なんか涙が出てくる。もう輝いていたあの頃には戻れないんだ。そう確信してしまった。今は鳥籠に閉じ込められた大人の鷹のよう。それが生きることなんだと思ってたら電車が来た。
そんな小さな覚悟をもって満員電車に乗った。革靴のかかとが痛いなと思いながら今日もいつも通り爆音の中帰るのであった。

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