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推しは推せるときに推せ

2022-23シーズンを通しての推し事

ブースター歴なんて関係ない


私は見ての通り(?)京都ハンナリーズブースターなのですが、ブースターというには歴が浅すぎます。
初めて現地で見たのも昨シーズンの一試合だけ、今シーズンは開幕から見続けていますがファンクラブに入ったのはシーズン途中だし、初めてアウェーに行ったのも年末の滋賀戦(お隣だから敷居が低かった)だし、同じハンナリーズブースターの知り合いなんてほとんどいない。(今は片手で数えられるぐらいにはいると信じたい)
そんな歴の浅い私ですが、ハンナリーズブースターでいる事はとても心地よいです。
別にみんながおんなじ熱量じゃなくてもええんやでっていう雰囲気があって、私にとってもとても推し事がしやすい環境にあります。あとは、みんないいひと。バスケ好きに悪い人はいないということでしょうね。

初めてのアウェーでの声出し

アウェーは何度か行きました。年末の滋賀を皮切りに横浜、茨城、鳥根はバスツアーに参加しましたし、仕事後に駆け足で間に合った大阪等。
初めてファンになった年にしては結構遠方まで行ったなと思いますが、オタクってそんなものです。鉄は熱いうちに打て、推せるときに推しとけ、いけるときに行け。
一部声出し解禁後の横浜アウェーは横浜ホームの圧力にただただ圧倒されていました。
そして、その後ホームで一部声出し解禁になった時の盛り上がりも忘れません。でもそれ以上に条件付き声出し全面解禁を初めて現地で味わった鳥取開催の島根戦はなんというか忘れられないゲームでした。

バスツアーで参加した島根戦。前日の土曜日の試合は12点差。序盤にスタートダッシュはできたものの2Qでそのリードは失われ、ハイスコアQだった3Qでは相手の得点力についていけずに逆転。そのまま4Qでは逆転できずにという展開。やっぱり島根って強いなぁ。これが実力の差か~
みたいなことを試合を見ながら思っていました。応援に何の力があるとは思っていませんが、京都からのバスツアーで土曜日よりも断然声援も大きくなるはずなので何かしらのキセキを信じてバスに乗り込んだのを覚えています。

到着した鳥取で見た体育館はもう完璧にアウェーだなっていうのがわかるぐらいのスサノオブルーで、しかも京都よりも早い声出し解禁により統率のとれたコーレスに一糸乱れぬメガホンの音。横浜の時に感じたアウェーの洗礼を思い出しました。それでも、お互い声出しが可能なその試合で私は初めて京都ブースターの底力を思い知りました。
今までバスライ上ではコールが聞こえているのは知っていましたが、実際自分が出す立場になるとなると最初はやっぱり恥ずかしさが勝つかなって思ってました。
でも実際コールをリードされてくれてる方の第一声を聞いた途端に自分はずっとこのコールを使っていたのではないかというぐらいに自然と声が出ました。なんでこんなすぐに声が出たかのかはわかりませんが、まあ、中高バスケ時代の名残りがちょっとあったのでしょうし、周りのブースターさんたちが羞恥心?何それ?と言わんばかりに声を張り上げていらっしゃったのでそれに追従する形で自分も声を出すことができました。
その経験があったからこそホームでの全面解禁となった時も自然と声を出すことができました。
本当にありがとうございます。

声を出して応援するなんて10年以上やってなかったので声は出ないし、すぐにかすかすになるし、トーンは安定しないしで苦笑しながら応援していました。今でも声は全然出ていませんが、それでも自分の出来る精いっぱいで応援はしています。
そのうち頂いたジャンカラの2時間無料券で声出しの特訓をしに行きたいと思っています。

島根戦の思い出①

まあ、そんなこんなで話題に出たので島根戦について思い出を語りたいと思います。
京都ハンナリーズのいる西地区は、ワイルドカード枠を独占するいわば強い地区です。去年までの事は申し訳ないけど知らないです。東高西低なんて私から言わせたら嘘じゃんって思ってしまうほど西が強かったです。
3月のバイウィークで大体前半後半なのですが、島根とは前半全く当たってないチームなんですよね。
シーズン前半で西地区のほとんどのチームとは最低1試合は行っていて、その強さを体感していました。(特に名古屋D)
島根はずっと西地区一位を走っていましたし、京都からしたら当たるのが怖いなとずっと思っていました。どれぐらい点差が離されるのだろう。京都の選手の心は折れないだろうか。
特にシーズン前半は個の力を何とかチームの枠組みに収めたみたいな、スタート以外が得点を取ることがないようなチームでした。(ベンチポイント少ない問題よく言われてた記憶があります)
そんなチームが層の厚い強豪の一角である島根とぶつかったら離散しないか見たいな不安も少しありました。でも、そんな心配は要らぬものでした。

島根との戦い、1戦目は12点差と点差は大きいものでしたが2戦目は最後の0.6秒まで試合展開がわからないドキドキハラハラするもので、初めての声出し応援もあり脳はたぶん酸欠でした。
ずっとドキドキしてました。
最後の久保田の3ショットはずっと息が止まっていたような錯覚を覚えるほど力が入っており、泣きそうでした。
結果は皆さんご存じの通り、3点差での負けで勝ちがまた一段と遠くなるような気がしていました。

その時の京都の対外的な印象って、強いチームに勝てそうで勝てないチームみたいな何とも結果の伴わない名誉しかないチームでした。
「京都って強いよね(自分のところは勝ったけど)」
「京都っていいチームだよね(自分と順位争いしてるところをあわよくば食ってほしい)」
「○○っていい選手だよね(でもうちのエースのほうが強いけどね)」
みたいなカッコ内の言葉が聞こえるような聞こえないような。そんなもどかしい日々を送っていました。もちろん他のブースターさんたちがこんなことを思っているなんて本気では思っていないですが、勝ちから遠ざかっていた私にとっては賞賛もこんな風に聞こえてしまっていました。今思うと心に余裕がないとこんなことを思うんだっていう良い経験になりました。
今はいろんな人の賞賛は素直に受け入れて単純に喜ぼうと思っています。その方が平和ですしね!

推しの低調

不調とか言う言葉をあまり使いたくないので低調って言います。(おんなじ意味とかいう突っ込みはなしで)
島根戦後、あからさまな低調期がありました。
そもそもバイウィーク前に怪我をして全治一か月、バイウィークの間は全くバスケをしていない、そんななかで前と同じ調子を続けろという方がおかしいのです。
でもその低調は京都にとっては痛いではすみませんでした。
推しである久保田の特徴は冷静な試合コントロールからのアシストと時には自分でリズムを取りに行くリングへのアタック、負けん気爆発のディフェンスだと勝手に思ってます。でも島根戦後明らかにリングへのアタックが減ったし、無理なパスも増えたし、ペリメーターのジャンプショットの確率も落ちたし、そんなターンオーバーしなかったでしょ?みたいなミスが多くなっていました。
毎試合彼の活躍を待ち望んでいた私でしたが、その期間は落ち着いてプレーして、無理なアタックじゃなくてもっと周りを見て。なんて思ったりもしていました。
そんな雰囲気はチーム全体にも波及してその後の広島戦は善戦なんて程遠い結果でした。目を覆いたくなるほどの試合展開に一度はバスケットライブを閉じましたが、画面越しに聞こえるブースターの声に私が下を向いてはだめだと最後まで見守っていたのも覚えています。

そんな中でも成長を続けるのが京都ハンナリーズです。
特に久保田の代わりにスタメンとなった小西の活躍は本当に素晴らしいものです。彼があの時期の京都を救ってくれたといっても過言ではありません。
元々ディフェンスに特化したガードで、出る試合必ずテイクチャージをもらっていたので巷では「テイクチャージマン」やら「テイクチャージ職人」やらと呼ばれていました。シーズン当初は得点を狙っていたのですが、途中からはディフェンス特化、落ち着かせてのハーフオフェンスの起点、そしてオフェンスリバウンドにシフトしていって試合のクローズなどを任せられていました。
そんな彼が京都のエースの久保田の代わりにスタメンとしてでる。
もちろん選手としてはこれほど最高なチャンスはないと思います。それと同時に久保田と同じ得点力とアシストを求められる。それはやっぱりものすごいプレッシャーなんだろうなと思いました。
元々小西は自分からリングにアタックするタイプではなく、オフェンスのサイドチェンジの中継が多かったなっていう感覚でした。でも、多分どこかで言われたのでしょう。もっとリングにアタックしなさいと。
その頃はエペさんも加入から少し経ちチームにフィットしてきたところでした。インサイドが厚くなった京都にとってリングへのアタックはセカンドチャンスにもつながりますのでチームとしても増やしたかったのかなと思います。
まあ、このころには京都へのスリー対策が色んなチームが行っておりそれがまんまとハマっていたというのもあります。

小西は不思議な選手で、なんでそんなところにいるの?というプレイが結構あります。ガードなのにオフェンスリバウンドの数が異様に多いのも小西ならではです。ガードだからこそボックスアウトから外れる瞬間が多くて、そして彼特有のボールへの嗅覚がそれを可能にしてるのかなと思います。小西のオフェンスリバウンドに助けられた回数は数知れず。
自分より20センチも大きい選手の隙を狙って奪うオフェンスリバウンドほど興奮するものはありませんからね。それに伴ってファールでももらえたらラッキーみたいな。

控えガードとしての小西は今や第二ガード。久保田とプレイタイムをほぼ同じにしても何の不安もない、むしろリズムを変えてくれるギアチェンジャーだろうなという印象に変わった。
プロ1シーズン目とは思えない活躍に今後も期待だし、京都にずっといてほしいなと思えるような人物になりました。

シューターとエースストッパーの確立

チームにはエースを止めるという役割も必要だということの気づいたのは大阪戦です。
DJニュービルという大阪の絶対神をどうやって止めるかというのは各チームの課題でもあり、成功したらチームの勝ちに繋がるというキーポイントだと思います。
京都でエースストッパーと言えばたぶんほとんどの人は満田だと答えるでしょう。私もそれは同意します。でも満田も腰を悪くして結構な試合数を出れないという日々が続いた。
そんな中ディフェンスの真価を発揮し始めたのが小澤です。
こんなことを言って本当に申し訳ないが、シーズン当初はベンチウォーマーなムードーメーカーという印象しかなかった。シューターと言いつつもシュート率そんなに良くないしなぁなんて思っていました。
でもそんなものは過去の感想です。
今は京都にとっていなくてはならないディフェンダーであり、シューターです。あの島根の絶対的エースであるビュフォードさんも嫌がるディフェンスにスポットで決めてほしいときにバチっと決まる3Pに私の評価は掌クル~でした。
もうオープンワイドで小澤がボール持っても不安には思いません。マシューだって安心してパスを回す小澤の信頼感の勝ち取り方はやっぱりすごいなって思いました。
そしてもう一人、ピュアシューターの青木。
実況では「シンデレラ青木」と言われていましたが、ずっと京都を見ていない人にとってはそう見えるんだと思いながらも京都ブースターにとってはチーム内の信頼も厚い青木には注目度が高かったように思えます。
バイウィークでのバスライ企画でも京都ハンナリーズの3ガード陣は「ルージー」推しでしたし、もしかしたらあの三人は青木がこんな風に活躍するってことをわかっていたのではないか?と感じるほどでした。
実際バイウィーク後にメキメキとPTを獲得していきましたからね。
青木と言えば、ちょっと無理でも3Pを打ち切る姿勢が本当に気持ちがいいです。そして決めるのが最高ですよね。ただ、3Pだけじゃないリングへのアタックもバスカンをもらうぐらい強気で決めきる強さを持っています。
あとディフェンスも好きです。どれだけスクリーンが来てもファイトオーバーで自分のマークマンにピッタリとつく姿勢はまさに「NINJA」です。

ピンチはチャンスとはよく言ったもので、チームのキャプテンが試合に出られない、エースは低調。そんな中で努力や才能を開花させた選手がいるのは本当によかったと思います。

島根戦の思い出②

色んな苦しい時間を超え、久保田の低調も抜け出し。(そういえば久保田の今年のおみくじは凶のち吉らしいし、あの低調はそうだったのか?なんて思ったり)シーズン途中から加入のエペもチームにフィットし、ディフェンスのみならずオフェンスまでも力を発揮し始めたその頃、二回目の島根戦が訪れたのです。
次は京都ホームだし、しかも京都もやっと声出し全面解禁だし、盛り上がるだろう!!って思っていました。
京都は今年からオーナーが変わりましたし、今は新規集客の時期です。オーナーはたくさんの方に来てほしいとスポンサーさんにお願いをしながら席をいかに埋める事に注力をしていました。
私はそれをダメとは思わないし、そこから京都ブースターが生まれたらいいなと思っているのですが、精鋭の島根ブースターの方を目の前にどことない無力感を感じてしまいました。
別にホームの盛り上げを行っていないわけじゃない、選手もいいプレーができていないわけではない。でも、どこかもっとやれるだろう!みたいなことを思っていたので少しだけ寂しさがあったのは否めません。
運営も今は考えているとき、シーズン終了間際でいきなり変えるのは良くないと思いつつもブースターから自然発生した声はなるべく消さないようにしているのはわかっていますし、ここは来シーズンに向けてのお互いの課題なのかなと思うようにします。

一抹の寂しさを感じた土曜日でしたが、それを引きずっていては良くないと気合を入れた日曜日。
自分だけでもと声を張り上げながらやってました。(周囲の人にとっては迷惑だったかなと思いつつも、音響BGMのほうがでかいし大丈夫だろうと思ってました)こういう場では声を出さなきゃ損みたいな気持ちもあるので、まあ声は出しました。出てるかは別にして。

いつもコールをリードしてくれる方もブースターが一丸となって声を出しましょうというような声かけを行ってくれていたのか、ゴール裏は土曜とは比べ物にならないぐらいの一体感がありました。本当にありがとうございます。
ホームの雰囲気は作られるものではなく作り上げるものだっていうのはこの事かと。押し付けられるものだけではなく自発的な声がきっと選手の背中を押すと信じてファンは声を上げるんだなと。

私はバスケは毛が生えた位の経験しかない素人だから戦術なんてわかりません。
選手が精一杯やってる事はわかります。そして、誰一人下を向いていないことも。
中々勝てなかった期間もあります。厳しい言葉を投げかける人もいたような気がします。それでも誰一人として勝ちを諦めない。泥臭い勝ち方でも勝ちは勝ち。それを積み重ねていったことでつかみ取った島根戦での1勝は大きな経験になったと思います。

共に登る

今年の京都のスローガンである「共に登る」
これはチームも、選手も、運営も、ブースターも全員が同じスローガンを掲げていると思っています。
登ると言われたらずっと上へ上へと上がっているように思えるけど、実際の京都は止まった時もあれば落ちそうになった時もある。それでも後ろも下も向かないのが今の京都で、その姿勢を見つめているのがブースターなのかなと。
チームとファンって鏡なんですよね。
チームが頑張っているからファンも頑張って応援する。チームが不甲斐ないとファンも匙を投げるように投げやりになってしまう。むしろ逆のパターンもあって、ファンが精一杯応援するからチームが奮起する。もある。
お互いを見つめあって上へと登る。
それが今の京都だと思います。

残り4試合、ホームは2試合。
泣いても笑っても残り4試合って思うとなんか、すごく切ないですがやっぱり後悔しないように推すべきですね。
いろんな噂が飛び交っていますが、噂は噂。
私は推ししか信じないし、推しの発信からしか喜怒哀楽を表さないと頑張って決めていますので推しが楽しんでいる試合には水を差さないように全力で応援をします。

来シーズンの事はまたその時に考えたらいい。
今は推せるときに推しとけ!!


人差し指タッチ


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