考えるときの基本的な事柄についてその1

はじめまして。第9回経営指針をつくる会の中の人です。
いよいよ今年、第9回目のつくる会が9月から始まります。
はじめるにあたって基本の基本にある考え方を述べていこうと思います。
小難しいことも多いかと思いますが、知っていると後で役に立つことも多いので、読んでもらえると嬉しいですね。

最初の考え方の基本的なことは、「ものごとは構造が支配する」という考え方です。
哲学で、構造主義というのがありますが、これは人が行なうことを決めるのは人の思いよりも、どういった構造・環境にいるかが決めるのだ、という考え方です。
これは現実世界でも全くその通りで、現実は構造に拘束されます。
大雑把に言えば、「思い」を実現するためには、「思い」を持てば現実化するのではなく、その「思い」を実現するための環境・構造を整えるにはどうするかが重要であるということになります。
例えば、お腹いっぱいご飯が食べたいと思うことは自由ですが、思っただけでは実現はしません。そうするためにはそういった環境にいなければ不可能です。どういう形で実現するか方法はいろいろですが、とにかくご飯がたくさんあるという環境・構造がなければ実現はできません。
構造的に考えれば、そのためには事前に何を揃えるのか?を考え、その条件を満たしていかなければいけない。やり方はいろんな方法がありますが、そのための道筋を描かなければならない。

その道筋を描かずに何かを実践しても、それは闇雲に弾を打つようなものです。中小企業は大企業と違い、弾の数が少ない。無駄弾を少なくするには、思考実験と調査的実験が必要になります。実は、ここをやらずにただ無駄弾をうつことを実践とよんでいる場合が少なくありません。
計算やシミュレーションは何のために開発されたと思いますか?無駄弾を減らすためなのです。人類が長年に渡って開発してきたのが、計算・シミュレーションなのです。シミュレーションをして創った計画は当てずっぽうの計画よりも成功比率は高くなるでしょう。それでもセンミツになるのです。当てずっぽうで無駄弾を打てば資金も尽きます。

ということで、つくる会の前提にある考え方の一つが、「ものごとは構造が決めてしまう」ということです。
栃木の経営指針や社員共育の基本的な考え方のおおもとにこの考え方があります。

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